◆女子プロゴルフツアー Vポイント×SMBCレディス 第2日(21日、千葉・紫CCすみれC=6731ヤード、パー72)

 18位で出たツアー6勝の笠りつ子(38)=PGM=が3バーディー、1ボギーの70と伸ばし、通算1アンダーでトップと1打差の2位に浮上した。昨年、ルール誤認でホールアウト後にペナルティーを受けた大会で、優勝争いに割って入った。

ベテランが2021年ヨネックスレディス以来となる5年ぶりの勝利を目指す。2位から出た昨季年間女王の佐久間朱莉(しゅり、23)=大東建託=が74で回り、2アンダーの単独首位に立った。

 自分との戦いだった。笠はリーダーボードを見ずに、プレーを続けた。難コースに強風が吹きつけ、この日のアンダーパーは笠を含む5人だけ。「上がってみて自分の順位に驚いた。一打一打、とにかくボギーを打たないように気合でやっていた」と息をついた。

 1番で第2打をピンそば1メートルにからめバーディー発進。5番で15メートルをねじ込むと、6番パー3はグリーン外から放り込み、前半だけで3つスコアを伸ばした。14番は第1打を左林に曲げながら、ダメージを最小限にとどめた。「あそこをボギーで上がれたのは大きかった。今日はパターが入ってくれた」と振り返った。

 同じトレーナーに師事する米大リーグのロッキーズ・菅野智之投手(36)と、近年のオフはハワイでトレーニングを共にしている。今年も多くのことを学んだ。球を打ち込みすぎてしまう笠の元に、合宿中にラインが届いた。「量より質だよ。切り替えるのは大変だろうけど、そうした方がいいよ」。同年代のアスリートからの貴重な助言を機に取り組み方を変えた。体と相談しながら、質を突き詰めていくことを意識するようになった。

 因縁の大会で、優勝争いに加わった。「去年、ルールを間違ってベスト10を外して、すごく悔しい思いをした。今回はしっかりルールを間違えないように。本当に気を引き締めてやっている」と明かした。昨年大会の最終日。

大会関係者からの指摘により、第2ラウンドの13番パー4での「誤所からのプレー」が発覚。ホールアウト後に2罰打が課され、最終順位は7位から13位に変更になった。「今年は絶対に優勝したいと思っていた。明日どうなるか分からないけど、勝ちたい。いいところにいるので楽しみ」。5年ぶりの勝利へ、一球入魂を貫く。(高木 恵)

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