元スピードスケート女子で18年平昌五輪2冠の高木菜那さんが22日、都内で初の著書「7回転んでも8回起きる」の出版イベントを行った。トークショーやお渡し会などファンとの交流を楽しんだ。

イベントを前に取材に応じた。

 2月には解説者の立場でミラノ・コルティナ五輪へ足を運んだ。競技引退後に五輪を訪れるのは今回が初めて。「すごい良かった。違う立場で関わることができて、楽しかった」と充実した表情で振り返った。これまでは選手として14年ソチ大会から3大会連続で出場。18年平昌大会ではマススタートで初代女王に輝き、団体追い抜きでも金メダルを手にした。「戦いに行くのもすごい楽しくて、そっちの方が記憶や思い出に強く残るが、違う形で見たからこそ、周りの人たちがどんな風に選手を支えているのか感じられた。一ファンとして、こんなに五輪って熱くなるんだと思えたのも楽しかった」と競技を離れたからこそ新たな視点でスケートを楽しむことができたと語った。

 妹の美帆は今月の世界選手権を最後に現役を引退。世界選手権ではオールラウンド部門で3位に入り、菜那さんも現地・オランダで雄姿を見届けた。引退についての相談や、事前の報告はなかったという。

「最後、笑顔で終われて良かった」と五輪では最終種目の1500メートル6位で悔し涙を流した妹だったが、現役ラストレースを最高の滑りで終え、安心したという。「最後が笑顔だと、思い出もきれいになると感じている。美帆も五輪は苦しかったと思うが、最後にあんなに笑顔で楽しそうなレースができたのは、美帆の力もあるし、ご褒美だったのかなと思えた。次への新しい道へ気持ちよく進めるかな」と五輪通算10個のメダルを獲得し、長年日本のエースとして活躍してきた妹をたたえた。

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