◇J2・J3百年構想リーグ地域Lラウンド第7節 札幌1ー0甲府(21日・大和ハウスプレミストドーム)

 前節までグループ首位を走っていた甲府相手に勝てたのは良かったが、観客数は9608人にとどまった。その一因はワクワク感が試合の中で少ないからではないか。

初スタメンのティラパットには突破していこうという姿勢が伝わってきたが、全体的にはまだまだ。ボールを持った時、見ている人の期待値を上げることまで考えてプレーしないと、寂しいスタンドになってしまう。

 ただ今大会は若手を使ったりチャレンジしている時。川井監督に代わり、新しいことをやっているだけに仕方ない部分はあるとはいえ、勝ちながらチャレンジするのがプロの宿命。そういった意味では2試合連続で無失点で勝てたのは今後につながると思うし、生かしていかないといけない。

 連勝の立役者の1人にはGK田川を挙げたい。札幌に入ってからずっと安定しているのでここまで触れずにいたが、長くチームにいてもらいたい選手だなと。プレーは安定しているし、ビルドアップも落ち着いてできる。そして判断が素晴らしい。甲府戦でも無回転シュートを胸で止めた場面があった。相手の状況を見て、ぶれ球を手で捕りに行かずに止めてクリアしたのはさすがのひと言。プレーが止まっている時に水を配ったり、細かい気遣いができる人間性も含め、プロの仕事をしてくれている。

 決勝点の木戸のシュートはキック技術の高さが出たものだったし、その起点となる縦パスを出した家泉も見事だった。伸びしろの多い選手が結果を出したことは、更に成長していくきっかけになるのではと期待したい。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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