◆オープン戦 オリックス1―0阪神(22日・京セラドーム大阪)

 阪神はオープン戦の最終ゲームでオリックスに完封負けを喫し、9勝5敗1分けで全日程を終えた。5年ぶりの優勝は逃したものの、福本豊氏は、5回の中川勇斗へのバントに、今季の阪神打線の新たなカラーが隠されていると指摘。

佐藤輝明と大山悠輔の間に、新たな5番を挟む新構想の可能性に迫った。

 阪神はオープン戦優勝こそ逃したものの、攻守に充実してシーズンに臨めそうだ。中継ぎエースの石井が離脱したとはいえ、投手力が盤石で、野手も主力がどっしりと構えている。チームカラーは大きく変わらないが、今季の新たな色を感じたのが5回に中川に命じた犠打だ。

 この日は7番に入った中川だが、20日のオリックス戦で5番起用されたように、首脳陣には佐藤と大山の間に、別の打者を挟む構想があるのではないか。森下を含めたドラ1大砲3人が並ぶ怖さもあったが、タイプの違う選手を組み込むことによって、作戦に幅が出る。佐藤が歩かされた後に、中川が送り、大山で決めにいく。この攻撃の形がはまるなら、嫌らしいパターンの一つになりそうだ。

 もちろん5番打者の成績が上がらなければ、佐藤は勝負を避けられるし、打線が機能不全に陥るリスクもある。4番の後ろを打つプレッシャーも尋常ではない。ただ、中川や高寺が及第点の数字を残したり、2軍調整中の立石が満を持して上がってくるのであれば、2026年版の新たな猛虎打線が見られそうだ。(スポーツ報知評論家)

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