大相撲 ▽春場所千秋楽(22日、エディオンアリーナ大阪)

 西前頭13枚目・藤青雲(藤島)が新入幕で10勝を挙げ、敢闘賞を受賞した。勝てば三賞受賞の条件付きとなった東前頭11枚目・獅司(雷)との一番。

相手の突き押しにも下がらず、いなして背後をついて送り出した。

 左膝の大けがで十両から三段目への転落も経験した28歳の苦労人は「本当にうれしい。中に入る相撲が通用するのではないかと感じた。幕内で敢闘賞を取れるところまできたなんて信じられない」と、充実した表情で話した。

 藤青雲は熊本・文徳高から明大を経て、20年に「凸版印刷」に就職。もともとは「大相撲に入りたい気持ちもあった」というが、大学時代は目立った成績を残せず。同社でアマチュア相撲を続ける道を選んだ。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で20年度の大会が軒並み中止となってしまった。会社員の安定した生活を捨てることに迷いもあった。だが、「仕事をしたまま後悔するより、夢を追いかけたい」と一念発起して藤島部屋の門をたたいた。

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