WEST.の小瀧望(29)が、日本初演の舞台「うま―馬に乗ってこの世の外へ―」(7月8~28日=東京・PARCO劇場、8月6~12日=大阪・SkyシアターMBS)に主演することが22日、分かった。

 2022年にテレ東系「開運!なんでも鑑定団」で本物と鑑定され、当時未発表だった井上ひさし氏の戯曲。

井上氏が同名義を名乗る前の1959年、24歳の時に執筆した本作は、主人公・太郎の悪漢ぶりが痛快な物語だ。

 本作が“井上戯曲”初挑戦の小瀧は、「初めての井上ひさしさんの作品が、まさか日本初演のものになるとは思ってもおらず、本当に人生何があるか分からない」と目を丸くする。演出を務める藤田俊太郎氏とのタッグにも「藤田さんとご一緒できることも感無量です」と喜びをかみしめる。

 物語の舞台は1560年代の羽前の国(現在の山形)で、主人公・太郎が病気の母と馬1頭を連れて、とある村にやってくることから始まる。小瀧は「午(うま)年に、『うま』という舞台に挑戦できるという奇跡、そして運命も感じています」と声を弾ませる。

 演じる太郎は、自らの弁舌と才覚だけを信じる極悪ぶりで、閉鎖的なムラ社会と常識を破壊する“ピカレスク・ヒーロー”だ。「徹底的に強情で薄情で、気持ちいいくらい自分中心に生きているひどい人なのですが、その迷いのない生き方に、最後にはなぜか憧れすら感じてしまいました。全く知らない自分に出会えると確信しています」と新境地に意欲を見せている。

 〇…小瀧演じる太郎の母親役の梅沢昌代は、井上氏が若かりし頃に手掛けた戯曲に挑むことから「24歳の井上(ひさし)さんとお会いしているようで、すごく不思議な感じがします」。太郎に翻弄(ほんろう)される村人役には音月桂、大鶴佐助安井順平ら個性豊かなキャストが集結する。音月は「この生命力あふれる戯曲の中に全身全霊で身を投じたい」と力を込めた。

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