大相撲春場所で3度目の優勝を果たし、大関昇進を確実にした関脇・霧島(音羽山)が千秋楽から一夜明けた24日、大阪・堺市の部屋宿舎で会見を行った。眠そうな目で会見場に現れると「お酒はあまり飲んでない。

終わったんだなと言う気持ち」と感慨にふけった。

 今場所は3日目から自身初の11連勝を果たした。12日目は朝稽古中に、「金運・財運」のご利益があるとされる白蛇とみられる抜け殻を発見した。しかも脱皮を繰り返すことから「再生」を意味し、大関陥落からケガを乗り越えて再昇進を成し遂げようとする男にぴったりの縁起物となった。前回の大関昇進前にも蛇を見たことを明かし、霧島にとっては吉兆。「テンション上がっちゃった」と話した約9時間後に横綱・豊昇龍(立浪)を撃破し、14日目Vを達成した。

 千秋楽の打ち出し後、日本相撲協会審判部は、3度目の優勝を既に決めていた霧島の大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱・北勝海)に要請し、了承された。25日の夏場所番付編成会議と臨時理事会を経て、正式に大関・霧島が戻ってくる。過去に臨時理事会を開いて大関昇進が見送られた例はない。現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降、大関から降下した場所での10勝以上という特例以外で復帰すれば、魁傑、照ノ富士に続いて3人目の快挙となる。吉報を「最高」と話していた男の大関第2章が始まる。

 ◆霧島 鐵力(きりしま・てつお)

 ▽本名 ビャンブチュルン・ハグワスレン

 ▽生まれ 1996年4月24日、モンゴル・ドルノドゥ生まれ。

 ▽相撲歴 来日前はモンゴル相撲と柔道を経験。15年に当時の陸奥部屋入りし、相撲を始めた。24年春場所後に新設の音羽山部屋に転籍した。

 ▽入門後 15年夏場所で初土俵。同年九州場所で三段目優勝。16年初場所で幕下昇進。18年夏場所で幕下優勝。19年春場所に新十両。20年初場所に新入幕で、敢闘賞。21年九州場所に新三役。23年春場所で初V。同夏場所後に新大関。

同九州場所で2度目のV。24年秋場所で関脇転落。

 ▽しこ名 入門時から霧馬山だったが、大関昇進と同時に先代の師匠・陸奥親方の現役時代のしこ名・霧島を継承。

 ▽音羽山部屋初 音羽山親方(元横綱・鶴竜)が新設した部屋初の優勝力士となった。

 ▽モンゴル出身者V 25年初場所の豊昇龍以来。

 ▽関脇V 昨年九州場所の安青錦以来。

 ▽三賞など 敢闘賞4回、技能賞4回。

 ▽得意 左四つ、寄り、投げ。

 ▽プロ野球好き ソフトバンク・周東佑京外野手、阪神の伊藤将司投手と交流があり、両球団を応援。

 ▽身長・体重 186センチ、149キロ。

 ▽黒色の締め込み 目標とする同郷の元横綱・日馬富士を意識。

 ▽好きな酒 芋焼酎の赤霧島

 ▽遊牧民 幼いときから馬に乗り生活。

1日約30キロ移動した経験もある。

 ▽家族 妻と1男1女。

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