◆センバツ第4日 ▽1回戦 三重2―0佐野日大(23日・甲子園

 三重が甲子園通算30勝(26敗)の節目に到達した。6回2死満塁で主将の大西新史捕手(3年)が左前へ2点打。

両軍唯一の得点シーンとなった。三遊間をしぶとく抜き「いい打球ではないけど、気持ちの乗った一打」と笑顔。「相手の配球が初めは変化球中心だったけど、直球が増えてきていた。自分も前の打席は直球に中途半端なスイングだったので。相手捕手の配球が良くて、なかなか苦しかったけど、あそこは読み合いに勝てたかな」と振り返った。

 待望の得点にもガッツポーズは控え、淡々とした表情。「甲子園はあそこから何か起きる。喜ぶよりも追加点。主将として引っ張る立場なので、あそこでガッツポーズは違うかなと思いました」と明かした。6回の前には「グラウンド整備の次の回。初回だと考えて、絶対に点を取るぞ」とチームを鼓舞。「そこでチャンスで回ってきた。

自分が言ったからには、打つしかない」とリーダーの責任を果たした。

 冬場の練習に「きつ過ぎて、気持ちが鍛えられました」と苦笑い。過酷さを思い出すような表情で回想した。グラウンドの近隣にある「松尾神社」での走り込みは野球部の名物だ。急な坂道と400~500段の階段で構成されるコースを10本。全員が目標タイムを達成するまで続いた。「いつまでたっても終わらなかった」と培った精神力で接戦を制した。

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