俳優のイッセー尾形と、俳優の中島裕翔が、舞台「セールスマンの死」(6月26~28日、東京劇術劇場プレイハウス)で共演することが23日、分かった。

 米国の劇作家アーサー・ミラー氏の代表作で、元敏腕セールスマンのウィリー(尾形)が60歳を超えて希望を失う中で、とある決意をする姿を描く。

演出は小川絵梨子氏が務める。

 主演の尾形は「現代人がこれをどう観(み)るか興味があります。『今だからこそ意味がある』と思われる作品にしたい」と意欲。息子役を演じる中島は「演劇の金字塔である作品に参加するのはとてつもなく緊張しますが、しっかりと学ばせていただきます」と背筋を伸ばした。

 東京公演後は7~8月に埼玉、大阪、愛知、富山、長野を巡演する。

 ◆イッセー尾形コメント

 昔のアメリカドラマを観ていると、馬鹿でかい、四畳半ぐらいの車がよく登場するのですが、この台本を読みながら始終そのキャデラックぽい車が頭に浮かびました。まさにアメリカンドリームに敗れ果てた一家の悲惨な物語と言ってもいいでしょう。現代人がこれをどう観るか興味があります。「今だからこそ意味がある」と思われる作品にしたいものです。そのためにはまず台詞の一行一行から掘り下げなきゃ。

 ◆中島コメント

 人は、自分を定義するアイデンティティや肩書きみたいなものがないと不安になる生き物だと思います。何者でもない自分でいる状態が怖い。

だから何者かになろうとする。

 でも今度は、周りが求める期待に応えようとすればするほど、本当の自分との差に耐えきれず、いつか自分の心を壊してしまいます。過去の輝きに囚われることなく、“本当”の自分や、“今”の自分を自認する勇気を持てるか。そんな要素がビフを演じる上で、ひいてはウィリーと対峙する上で大事な気がします。

 演劇の金字塔である作品に参加するのはとてつもなく緊張しますが、このような機会をいただけたことに感謝し、しっかりと学ばせていただきます。

編集部おすすめ