大阪市の横山英幸市長が23日に会見し、市の中心部に22日から出没している若い雄のシカ1頭について今後の対応に言及した。

 この日、囲み取材に応じた横山市長は現在、市民にシカに近づかず餌付けをしないよう呼びかけていることに言及。

約30キロ離れた奈良公園から来たのではないかという説もあるシカについて「シカさんが大阪市の方に入って来られたようでして…。どこから来られたシカなのか、ちょっと明確に根拠がないもんで」と発言。

 「東の方、特に東大阪から来た個体と思われ、淀川河川敷方面にいると。性格は穏やかなようで跳ね回ったり、人の方に寄っていく状況ではないと」と現状、把握している情報を明かすと「シカを発見した場合でも近づかないようにお願いします」と再度、注意喚起した。

 その上で「今後、例えば捕獲した場合は有害鳥獣として対応せざるを得ない可能性が高いので、放獣することが現時点では選択肢としてかなわないのですが、近隣の自治体、特に奈良県とも連携しながらいろんな選択肢がとれないか協議をしているところです。引き続き関係機関と連携しながら、まずは市民の皆さんに事故やトラブルがないように、しかも安全に過ごせるようにしたい」とした。

 奈良公園から来たシカ説については「奈良公園から来たという明確な根拠がない。発見情報は東の方から来てるので、奈良公園から来たのは蓋然性は高いと思いますが、奈良公園にもバランスがある。奈良側とも連携しながら進めていきたい」とだけ答えた。

 獣を野に放つという意味を持つ「放獣」という言葉について聞かれると「動物の命は大事にするという大前提ですが、捕獲後、野に放つということが難しい。大阪府内ではシカについて捕獲後は駆除対象と認識している自治体も多いので、こういった個体を捕まえたけど、放せないということになると駆除対象になってしまう。今のところ、見守るしかできないとなっています」と説明。

 「受け入れるよという受け入れ先があれば捕獲した上でそちらに移送する選択肢も考えます。今、可能性がある奈良公園ですが、奈良公園にも自然のコミュニティーがあるので、むやみやたらにシカを受け入れることはできない。そこは慎重に、奈良から来たという蓋然性も考慮しながら慎重に協議していきたいと思います」と話した。

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