6人組ダンス&ボーカルグループGENERATIONSの小森隼(30)にとって挑戦と変化の時を迎えている。グループとして10年ぶりとなる写真集「Footprints」が25日に発売。

6月からはソロツアー(4都市4公演)も行い、新境地を見せる覚悟だ。また、3月末でのパーソナリティー退任を発表しているTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」(月~金曜・後10時)に対する特別な思いも語った。

 無機質な部屋が一瞬にして爽やかな雰囲気に様変わりする。とびっきりの笑顔に、緊張していた記者の心も軽くなった気がした。

 「6人そろっては最後かもしれない」と語るグループ10年ぶりの写真集は、6人の活動がつないだ縁がきっかけとなった。

 「巡り合わせといいますか、僕たち発信で写真集を作りたいというよりは、本当にご縁でつながった流れで、今の自分たちを収めておくのがいいんじゃないかなとなった」

 タイトルの和訳は「足跡」。デビュー前にパフォーマンスしていた場所や行きつけの中華料理店など、6人が歩んできた地でロケを行った。撮影中は「恥ずかしさの方があった」と振り返ると同時に、14年の時の早さに気づかされたそう。

 「僕たちの中ではずっともがき続けている感じなので、改めて初心(に返る)というよりは、ここまで歩いてきたんだっていうことに気づいた方が大きいですかね」

 今作は世界で活躍する写真家の小浪次郎氏(39)に撮影を依頼。写真選びまで一任し、より素が見られる一冊に仕上がった。「絶対の信頼を置いていたが、案の定上がってきた写真全部良かった。限りなくドキュメンタリーなので、一冊を通して一枚の写真だと思ってもらえればいいかな」と呼びかけた。

 6月からは新たな取り組みにもチャレンジする。ソロツアー「HAYATO KOMORI Presents QUEST LIVE TOUR 2026“ON and OFF”」を開催。これまで単独トークライブなどはやってきたが、形を変え、ダンスや音楽も含めた小森だからこそできるエンターテインメントを届ける。

 「昨年が30歳の節目の年。いろんなことを10代から20代にかけて経験させていただいて、引き出しがすごく大きくなった。一度自分の持っている引き出しを全部使って勝負したいなっていう気持ちがあった」

 タイトルの「ON and OFF」にもさまざまな思いを込めた。「自分が内側に持ってるものと表面的なもの、どちらも表現できる自分でいたい。トークライブをやってきたが、これは経験の中で培ってきたもの。そうじゃない、もともと持っていたダンスだったり、音楽の部分も出せるライブにしたい」と殻を破る覚悟はできている。

 小森を語る上で欠かせないのが、20年4月からパーソナリティーを務めてきた「SCHOOL OF LOCK!」だ。「ラジオの中の学校」をテーマとする同番組で、教頭、校長として生徒(リスナー)の相談に毎日向き合ってきた。

 「感謝しかない。

『SCHOOL―』で出会った人たちで、人生が変わったと言っても過言ではないぐらい多くの縁に恵まれた。あとはリスナーと毎日話すことで、自分が持っていた種みたいなものが、花咲いたなという感じもあります」

 しかし、6年続けてきた大切な場所との別れを決断。31日の放送をもって校長を退任することを発表した。決心した理由について「全部のタイミングが重なった。番組が始まって丸20周年、自分が30歳、メンバーの変動があって『2・0(ツーポイントゼロ、24年ツアーの名称)』として一歩踏み出したタイミング、全部の点がつながったタイミングで、新しいステージに進まないとなという思いで決めました」と明かした。

 SNSなどでは悲しむ声であふれているが「まだ実感がない」という。最終回についても「何のイメージもついてないですね。でも、確実に泣く。31日に泣きすぎて放送できないか、30日に泣き切って31日(いつも通り)できるかのどっちかですね」と笑みを浮かべながら、想像する。

 この節目に合わせ、グループとしては2日に配信シングル「本心」をリリース。同番組での交流も深かった「SUPER BEAVER」の柳沢亮太(37)に作詞・作曲、「s**t kingz」のOguri(39)に振り付けをお願いし、卒業ソングだが、疾走感あふれる歌に仕上がった。試行錯誤を重ねた一曲を「宝物」と表現。

「初めて聴いた時はすごいうれしかった。6年頑張ってきた証しが一つ形になったなって思った。いろんな人がこの6年を見てくれていたんだなっていうのにも気づきました」と感慨深げに語る。

 改めて小森にとって生徒とは―。

 「難しいですね。一言では本当に何も表せない。31日に答えが出せるのかもしれないです。(退任後の)4月1日から時間を重ねて、形にしていく作業が卒業してからの使命なのかなと思ってます」

 今年は「LDH PERFECT YEAR」、来年はグループ15周年と大事な2年間に突入。「僕の中では2年をひっくるめて1年ぐらいに捉えている。もう15周年に向けて走ってる感じがある」

 もちろん現状維持でとどまるつもりはない。「今まで見せてきた自分とは違う面もどんどん見せていきたい。エンターテインメントの幅を広げて、皆さんの人生に寄り添えるように頑張りたい」と決意を新たにした。

 見据える目標に向かって、隼(はやぶさ)のごとくスピード感ある進化を見せ続ける。(古本 楓)

 ◆小森から見た「GENERATIONS」メンバーの印象

 ▼数原 龍友(33)「とても繊細な人。自由奔放なキャラクターとして見られがちですけど、僕はそうは思わない」

 ▼片寄 涼太(31)「“漢(おとこ)”感がある。クレバーな部分もありながら、どこか楽観的で大胆な二面性を持っている」

 ▼中務 裕太(33)「年々、口下手になっていっている(笑)。年々思いは強くなっていってるのに、なかなか(周りの人に)伝わっていない」

 ▼白濱 亜(32)「ザ・先輩。音楽への向き合い方とか集中の仕方も昔から変わらない。だからこそ、世界がどんどん広がっていっていく姿を見るとグッとくる」

 ▼佐野 玲於(30)「多才で博識で知識人で貪欲だな。パフォーマンスもそうですし、どこを見ても、貪欲だなって思います」

 ◆小森 隼(こもり・はやと)1995年6月13日、三重県出身。30歳。小学4年生の時にダンスを始め、2011年7月、GENERATIONSの候補メンバーとして活動。12年4月に正式メンバーとなり、同年11月にメジャーデビュー。20年4月からはこもり教頭としてラジオ番組・TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」でパーソナリティーを担当。

21年10月からは校長に就任。身長173センチ、血液型A。

編集部おすすめ