◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 見慣れない“合体”に驚かされた。16日、インスタグラム上に次々とアップされた写真に目を疑った。

「96年会」と記された投稿に写っていたのは担当する広島カープの塹江、栗林、島内、末包、大盛の5人に加え、J1サンフレッチェ広島の荒木、新井。同じ広島を本拠地とする2チームの同学年選手が、競技の枠を超えて食事をともにした。

 発起人は塹江。もともとサンフレッチェ広島の選手と交流があり、開催された。カープは開幕約2週間前、サンフレッチェはすでにシーズンが始まっていたが、奇跡的に実現。カープの96年組のつながりは深く定期開催されてきたが、合同では初めてだったという。参加した栗林は「すごく楽しかったし、いい時間。自分たちも、もっと頑張らなきゃと思えた」と振り返った。

 共通点は全員が県外出身。それぞれが競技に打ち込む過程で、広島に縁ができた7人だ。互いの境遇や世間話で盛り上がった中で、共通していたのが広島のファンへの思いだったという。愛知県出身の栗林は言う。

「広島のファンは熱く温かい。ボールペンやバッグがカープのグッズだったり…。そうやって前面に出して応援してくれる人をたくさん知っているからこそ、結果で恩返ししないと」。18年を最後にリーグ制覇から遠ざかる。愛着も芽生えた広島で、自らの存在意義を結果に見いだしている。

 私は大阪出身で1月から広島に赴任。これまで出張で訪れることは何度もあったが、初めて関西を出てやってきた。いたる所がチームカラーの赤と紫に染まった場所。96年組が感じた温かさにも触れながら、恩返しの過程を記していきたい。(広島担当・直川 響)

 ◆直川 響(のおがわ・ひびき)2023年入社。今季から広島担当。広島のご当地グルメ「コウネ」にドはまり。

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