巨人の泉口友汰内野手(26)が23日、チームの天敵打ちでスタートダッシュを誓った。オープン戦で打率4割と貫禄を示し、プロ3年目で初の開幕スタメンが決定的。

チームが過去7戦未勝利の阪神開幕投手・村上を打率4割4分4厘と打ち込んでおり、「Gキラーキラー」として期待がかかる。

 心地よい緊張感に包まれていた。泉口は「いよいよ始まりますね」と新シーズンへ思いをはせた。1年前の開幕前と心境の違いを問われ「去年は『1軍に上がりたい』という気持ちでした。今は『勝ちたい』という思いだけですね」。開幕2軍から球団6年ぶりの3割打者へ駆け上がった昨季。その目線は必然と「個人」から「巨人」に切り替わっていた。

 競争を真正面から勝ち抜いた。全ポジションレギュラー白紙でスタートした春季キャンプ。オープン戦出場10試合で打率4割、遊撃守備も無失策と攻守に存在感を示し、文句なしの定位置“再奪取”を果たした。コンディションを考慮した首脳陣の計らいでOP戦終盤を4試合欠場も、最終戦となった22日の楽天戦(東京D)で8回に右前打。「ボールの見え方も問題なかったです」と万全な状態で3年目のシーズンを迎える。

 「3番・遊撃」が有力な開幕戦は“Gキラー打ち”に期待がかかる。阪神先発・村上は巨人戦の通算7登板で4勝0敗、防御率0・54。G打線にとって天敵と言える存在も、泉口は昨季9打数4安打、打率4割4分4厘と苦にしていない。「もちろんいい投手ですし、相性がいいとは考えていません。でも開幕は大事になると思うので、何とか勝って波に乗っていきたいです」。巨人の開幕投手は竹丸。ルーキーを援護した上で、虎のエースからの初勝利が開幕星となれば、チームの上昇機運が高まることは間違いない。

 キャンプは午前7時過ぎから野手一番乗りで始動するのが日課だった。「開幕1軍を目指しています」と謙虚に目標を掲げてきたのも、危機感と隣り合わせで戦ってきた男の偽らざる本心。第一関門をクリアして臨む今季へ「今までも先を見ずにやってきたので。変わらず自分を信じて、精いっぱい頑張るだけです」。チームとともに前進した先に、2年ぶりのV奪回が見えてくる。

(内田 拓希)

 ◆25年の泉口 開幕2軍スタートも、1軍で初スタメンだった4月9日・DeNA戦(横浜)で1号を放ち、遊撃の定位置を奪取。交流戦中の6月はリーグ首位打者に浮上するなど打率3割台をキープし、球宴に初出場した。最終的に133試合出場でリーグ2位の打率3割1厘、6本塁打、39打点をマークし、ベストナインとゴールデン・グラブ賞を初受賞。

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