映画「魔界転生」、「極道の妻たち」、TBS系ドラマ「金曜日の妻たちへ」などで知られる女優の佳那晃子(かな・あきこ、本名・関田祐子=せきた・ゆうこ)さんが21日午前2時19分、尿路感染症のため静岡県東伊豆町の病院で死去した。70歳だった。

親族で密葬する。喪主は夫の放送作家・源高志(本名・関田俊=せきた・たかし)さん。

 目力の強い、一度見たら忘れられない顔だち。全盛期は近寄りがたい雰囲気が漂うほどの美ぼうの持ち主だった。清純派とは異なり、濡れ場もいとわない肝の据わった女優。旧芸名(大関優子)で出演しているため、気づいていない人が多いが、映画「犬神家の一族」(1976年)で犬神家の三姉妹にいたぶられる青沼菊乃役も、すさまじかった。

 2005年に血液中のタンパク質が減少するネフローゼ症候群を発症。懸命な治療を経て、2009年には東京・浜松町のホテルでスポーツ報知の取材に応じた。そのときも体調は全快ではなかったが舞台で“再始動”するとのことで心境を聞いた。因果関係は不明ながら、飲んでいた漢方薬が合わず、苦しんだことを悔いていた。「漢方だからといって全て体に良いとは限らないの」と話していた。

 性格のきつい役を演じることもあったが、素顔は驚くほど柔和な人だった。

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