昨年3月末でNHKを退局した豊原謙二郎氏(52)が新たな試みにチャレンジした。23日に都内で「第0回 INFINITY MOMENT SPORTS AWARD」を開催。

「人々に感動を与え、社会に良い変化をもたらした『瞬間』を生み出した」として、2021年東京五輪陸上女子100メートルハードル代表の寺田明日香さん、昨年開催された聴覚障害者の“五輪”「東京デフリンピック」に向け手話を取り入れたジェスチャー応援「サインエール」を考案したメンバーの1人、陸上短距離の山田真樹を表彰した。

 「スポーツの価値を伝えたい」とアワードを企画し、当日はプレゼンター、トークセッションの司会とフル回転。豊原アナは「大変だし不安もあるけれどけれど、(NHKを)辞めて後悔はしていない」と充実感をただよわせた。

 NHKには1996年に入局した。スポーツ実況に定評があるアナウンサーとして、15年ラグビーW杯イングランド大会で日本が南アフリカを破る歴史的金星の試合実況を務めた。21年東京五輪の開会式実況を担当し、20年10月から3年半、スポーツ番組「サンデースポーツ」(日曜・後9時50分)も担った。

 退局後の昨年5月に「株式会社INFINITY MOMENT」を設立し、社員は代表取締役である豊原氏1人。これまでのキャリアを生かしてスポーツ実況も続けながら、スポーツの価値や魅力を言語化して伝えるべくYouTubeを中心に情報発信している。

 第2のキャリアを歩み始めて約1年。NHKに在籍していた「ありがたみ」を感じる一方、大きな組織ゆえに難しかった分野の“壁”を軽々超えられることや、新たな出会いが増え「おもしろいが勝っている」と感じている。スポーツを通じた学生世代の人材育成など今後さらに取り組みたいこともある。「52歳、もうすぐ53歳ですけど、まだまだ成長している」という豊原氏。

まだまだ前へ、前へと進み続ける。

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