大相撲の元大関・若嶋津で、15日に肺炎のため69歳で死去した日高六男さんの告別式が24日、千葉・市川市内で営まれた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)ら約300人が参列。

「南海の黒ひょう」と呼ばれた人気力士との最後の別れを惜しんだ。喪主は妻で元人気歌手のみづえさん(旧姓高田、65)が務め、現役時代からの盟友の元大関・琴風の中山浩一氏(68)が弔辞を読んだ。

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 元大関・琴風の中山氏は弔辞で、自身が12年4月に頸髄(けいずい)捻挫の重傷を負い、後遺症に苦しんでいた時、日高さんの「四季の歌」に励まされたエピソードを明かした。「決してうまいとは言えなかったけれど、その優しい気持ちは、大けがの後遺症に苦しむ私の心には深く染み入りました。またいつか四季の歌を一緒に歌いたいです」と思いを込めて、読んだ。

 中山氏は告別式後に取材に応じ、日高さんに誘われて双方の家族で箱根に温泉旅行に出かけた時の出来事だったと語った。宿泊先の地下のカラオケルーム。普段は人前で歌わない日高さんが珍しくマイクを握り、「春を愛する人は心清き人~」の歌い出しで知られる名曲を披露した。「俺も彼の歌を聴いたのは最初で最後だよ」。中山氏はその姿を動画で残していた。悲報を聞いた日は朝まで眠れなかった。動画を見返し、涙が止まらなかったという。

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