日本相撲協会は25日、エディオンアリーナ大阪で日本相撲協会の夏場所(5月10日初日・両国国技館)番付編成会議と臨時理事会を開き春場所で3度目の優勝した関脇・霧島(音羽山)の大関昇進を決めた。大阪・堺市で行われた伝達式で「謹んでお受けいたします。

さらなる高みを目指して一生懸命努力します」と口上を述べた。

 霧島は大関再昇進で、現行のカド番制度となった1969年名古屋場所以降で、平幕転落後に返り咲いた魁傑、照ノ富士続き、3人目。過去の2人も大関復帰の口上は「謹んでお受け(いた)します」と超シンプルだった。霧島は23日の優勝一夜明け会見で口上について「まだ決めていない。親方と考えて決めていこうかな」と話していた。

 霧島は23年夏場所後の伝達式では当時の師匠だった陸奥親方(元大関・霧島)の隣で「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた。今回は同じモンゴル出身の師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)と晴れ舞台に臨んだ。

 ◇平幕陥落後の大関復帰

 ▽魁傑 75年初場所後、大関に昇進。肝炎、腰痛に苦しみ、76年初場所で関脇転落。一時は西前頭6枚目まで下がったが、77年初場所後に大関に復帰。伝達式の口上は「謹んでお受けします」。同九州場所で関脇に転落し、79年初場所で引退した。

 ▽照ノ富士 15年夏場所後に大関昇進。両膝のけがや糖尿病などで、一度は序二段まで落ちた。21年春場所後に大関復帰。口上は「謹んでお受けいたします」。その後は横綱に昇進し、10度優勝。25年初場所で引退。

 ◇霧島 鐵力(きりしま・てつお)

 ▽本名 ビャンブチュルン・ハグワスレン

 ▽生まれ 1996年4月24日、モンゴル・ドルノドゥ生まれ。

 ▽相撲歴 来日前はモンゴル相撲と柔道を経験。15年に当時の陸奥部屋入りし、相撲を始めた。24年春場所後に新設の音羽山部屋に転籍した。

 ▽入門後 15年夏場所で初土俵。同年九州場所で三段目優勝。

16年初場所で幕下昇進。18年夏場所で幕下優勝。19年春場所に新十両。20年初場所に新入幕で、敢闘賞。21年九州場所に新三役。23年春場所で初V。同夏場所後に新大関。同九州場所で2度目のV。24年秋場所で関脇転落。

 ▽しこ名 入門時から霧馬山だったが、大関昇進と同時に先代の師匠・陸奥親方の現役時代のしこ名・霧島を継承。

 ▽音羽山部屋初 音羽山親方(元横綱・鶴竜)が新設した部屋初の優勝力士となった。

 ▽モンゴル出身者V 25年初場所の豊昇龍以来。

 ▽関脇V 昨年九州場所の安青錦以来。

 ▽三賞など 敢闘賞4回、技能賞4回。

 ▽得意 左四つ、寄り、投げ。

 ▽プロ野球好き ソフトバンク・周東佑京外野手、阪神の伊藤将司投手と交流があり、両球団を応援。

 ▽身長・体重 186センチ、149キロ。

 ▽黒色の締め込み 目標とする同郷の元横綱・日馬富士を意識。

 ▽遊牧民 幼いときから馬に乗り生活。1日約30キロ移動した経験もある。

 ▽家族 妻と1男1女。

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