【ダンバートン(英国)24日=金川誉)】

 日本代表は24日、グラスゴーでのスコットランド戦(28日・ハムデンパーク)に向け、トレーニングを開始した。今回が初招集となったFW塩貝健人(ウォルフスブルク)は、独特の言い回しの中に、世界を見据えた強い野心をのぞかせた。

 練習初日を終えた塩貝の第一声は「今日は疲れたので、しっかり休んで明日頑張ります」と、飾らない本音だった。「緊張はしていない」とは話したものの、雨でぬかるんだスコットランド特有の重い芝に苦戦したようで「ピッチが沼っていたので足が疲れた」。それでもMF堂安律から「その(重い)ほうが得意なんじゃないか」と振られた馬力については「僕の武器。しっかり出していければ」と自信を語った。

 慶応大を休学し、オランダ1部NECに渡ったのが24年8月。そこから約1年半で、日本代表入り。今冬にはドイツ1部ヴォルフスブルクにステップアップし、新天地でも適応しつつある。NECでは、途中出場から7ゴールをマーク。その要因を問われると「それは自分の実力。普通に自分の得点力があったから」と断言した。

 さらに代表での役割についても、周囲の「ジョーカー」という評価を真っ向から否定した。「ストライカーとして1番手を取りに行くのが一番。

最初からサブでW杯に出ようなんか思っていない」と言い切った。「自分が出たら(ゲームを)変えられる自信がある」と言い切るメンタルは、代表生き残り競争において最大の武器となりそうだ。

 4年前のカタールW杯は、国学院久我山高の3年生だった。選手権を戦っていたころには、想像もしていなかった代表の舞台。「この4年で自分でも驚くくらい環境が変わった。今度は自分が夢を見せる側になれれば」。20歳のストライカーは、自らの価値を証明してW杯行きの切符をもぎ取るつもりだ。

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