日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜・後5時半)司会でもおなじみの落語家・春風亭昇太(66)が25日、復学していた東海大学人文学部を卒業し、神奈川・平塚市の同大学湘南キャンパスで行われた卒業式に出席する。式典前には同大学からニッポン放送の人気番組「ラジオビバリー昼ズ」(月~金曜・前11時半)の生放送に出演し、復学してから1年半の学生生活を振り返った。

 同大8号館に設置された特別ブースから放送。あいにくの雨模様だったが、44年越しの卒業に紋付きはかま姿で登場した昇太は、晴れやかな表情を浮かべた。24年10月に復学し、2度目の大学生活。「いや~これね、楽しかった。お城が好きで、落語家になってもお城の勉強をしていたの。大学に行って講義を受けるじゃないですか。すごい新鮮ですごい面白い。勉強することが面白いってことが分かりました」と充実の表情を浮かべた。

 最近は世間一般的に学び直しに高い注目が集まっているため「記憶力はなくなっているけど、理解力は高まっている。頭にスルスル入ってくる」と魅力を熱弁した。ゲスト出演した落語家・林家たい平が「60代の僕たちに勇気を与えてくれる名言」と称賛したが、昇太は「これで本を書こうかな」とニヤリ。すかさず、たい平から「もう金、金、金」といじられ、大笑いしていた。

 1番好きだった学食には「カツカレー」と回答。1月に行われた卒論発表会後には、学生たちと食事にも出かけたという。「『僕が払いますよ』って言ったら、学生が『いや、払いますよ』って。いい子たち多いから。そこで『僕、稼いでいるから』と言って、半分だけ払わせてもらいました」と第2の青春を満喫したようだ。

 昇太を指導した同大の川崎一平特任教授も登場した。パプアニューギニアを研究する、昇太の同じ66歳の副学長。昇太の学生ぶりを「ええ意味で存在感がなく、なじんでくれていた。一番前に座ってくれて、誰も気がつかない。レポートも早かった」と太鼓判を押した。落語家として第一線で活躍しながら、44年越しの卒業を成し遂げた教え子について「インパクト強いですよ。勇気を与えます。

若い学生にも刺激を与えてくれる存在で、おごってくれます。最後にこれ見よがしに財布を出した」と振り返れば、ゲスト出演した落語家・林家たい平は「『これみよがし』って副学長が言うことじゃない」とツッコミ。ラジオブース内に笑い声が響いた。

 昇太は東海大学第一高校(現・付属静岡翔洋高校)を卒業後、1978年に湘南キャンパスの文学部に進学して日本史を学んだ。落語研究部で活躍し、プロの落語家になることを決意して同大4年生の時に中退した。

 ◆春風亭 昇太(しゅんぷうてい・しょうた)本名・田ノ下雄二。1959年12月9日、静岡県生まれ。66歳。82年、春風亭柳昇に入門し、「春風亭昇八」で初高座。86年に二ツ目に昇進し昇太に改名。92年に席亭推薦で真打ち昇進。2000年に文化庁芸術祭大賞を受賞。

16年5月から「笑点」の新司会者に就任。19年から落語芸術協会の会長を務める。特技は料理。出ばやしは「デイビー・クロケット」。

編集部おすすめ