◆プロボクシング ▽WBA&WBO世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・レネ・サンティアゴ―WBA7位、WBO4位・谷口将隆(4月3日、東京・後楽園ホール)

 4月3日に東京・後楽園ホールで2階級制覇に挑む元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(32)=ワタナベ=が25日、都内の所属ジムでWBA&WBO世界ライトフライ級統一王者レネ・サンティアゴ(33)=プエルトリコ=との世界戦へ向けて練習を公開。2016年4月3日のプロデビューからちょうど10年となる節目の日に3年3か月ぶりの世界王座返り咲きを目指す谷口は「身近で見てきたが世界戦を組むのが本当に難しいと改めて痛感した。

今回は感謝がすごく大きい。自分のためはもちろんだが、一緒に戦ってくれている人たちと世界を獲りたい」と意気込み、どういう勝ち方をするか問われると「とりあえず殴る、ですね」と笑顔で話した。

 この試合は、元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏(35)が代表を務めるトレジャー・ボクシング・プロモーションの興行「TREASURE BOXING PROMOTION」初の世界戦となる。

 WBA7位、WBO4位にランクされる谷口は、日焼けサロンに通い焼いた肌と金色に染めた短髪姿で、シャドーボクシング、小口忠寬トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ打ちを各1ラウンドずつ披露。サンティアゴ戦に向け、同門の日本スーパーフライ級1位・吉田京太郎(28)や大学生のアマチュア選手らと140ラウンドのスパーリングを重ね、24日に打ち上げた。「テクニックだったり当てづらさだったりを大学生で対策しながら、出てこられた場面も意識して吉田とスパーリングを行った」という。

 サンティアゴは昨年3月に岩田翔吉(帝拳)を3―0の判定で下してWBO王座を獲得、同年12月に当時のWBA王者・高見亨介(帝拳)を2―1の判定で下して2団体王座を統一。対日本人2連勝と勢いに乗る。それでも谷口は「レネと今まで戦った2選手は、なんかおかしいな、というまま12ラウンド続いたと思う。それを今回は僕が、レネが『12ラウンド。うまいこといかんなぁ』と思うような試合をしたい」と難敵の攻略に自信を見せた。

 コンビを組む小口トレーナーは「伊藤(雅雪)代表と飲んだ席で『世界戦を作りたいね』と話したことから始まった。

何回も流れたり紆余(うよ)曲折があったので、今回サンティアゴ戦が決まったときは血が沸き立った。かける思いは半端じゃない。その分、谷口も今までの人生で一番練習している」と明かし、「いろんなパターンになった時の攻略法もどんどん考えている。任せてください」と力強く語った。

 今月15日にWBC同級タイトルマッチで岩田が王者ノックアウト・CPフレッシュマート(35)=タイ=に8回TKO勝ちし、新王者となった。岩田は「日本人同士というのはやってみたい」と、谷口が王座返り咲きを果たした場合に統一戦にも意欲を示している。

 ただ谷口は「まだ僕には発言権がない。まだ舞台に立っていないので、気にはしていない」とベルトを巻くまで岩田との統一戦への思いを封印。「まずは目先のサンティアゴに勝たないと」と気を引き締めた。

 谷口は19年2月の世界初挑戦でWBO世界ミニマム級王者ビック・サルダール(フィリピン)に判定負けを喫したが、21年12月にWBO同級王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に11回TKO勝ちし王座獲得。23年1月の2度目の防衛戦でメルビン・ジェルサエム(フィリピン)に2回TKO負けし、王座陥落した。同年8月にライトフライ級に転向して再起。

24年12月に東洋太平洋同級タイトルマッチで現IBF同級王者タノンサック・シムシー(タイ、グリーンツダ)に1―2の判定で惜敗したが、昨年8月の前戦では日本&東洋太平洋同級王座決定戦で井上彪(六島)に5回TKO勝ちしている。

 戦績は谷口が21勝(15KO)5敗、サンティアゴが15勝(9KO)4敗。

 ◆谷口 将隆(たにぐち・まさたか)1994年1月19日、神戸市生まれ。32歳。中1で競技を始め、神戸第一高、龍谷大で活躍。アマ戦績は55勝(16KO・RSC)19敗。2016年4月にプロデビュー。19年2月にWBO世界ミニマム級王座に挑戦するもビック・サルダール(フィリピン)に判定負け。21年12月、WBO同級王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に11回TKO勝ちし王座獲得(1度防衛)。身長162センチの左ボクサーファイター。

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