25日の日本テレビ系「有吉の壁」生放送で結婚を発表したタレント・もう中学生(43)。実直、謙虚、素直-。

もう中学生といえばこの言葉が思い浮かぶ。とにかく腰が低く、2023年7月にインタビューした時は、取材部屋でずっと立って始まるのを待っていた。カメラマンが部屋に入ると、深々と頭を下げて「お時間ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」とあいさつしていたのがとても印象的だった。

 おどけた表情と甲高い声、不思議な言い回し、唯一無二の段ボール芸も相まって、テレビではキテレツな芸風と思われがちだが、実際は話芸もある。学園祭の営業先では、ネタ準備の間にエピソードトークや客いじりをして会場を盛り上げていた。本人は話芸について「痛いほどの弱点」と明かしつつも、トーク用のネタ帳を持ち歩き、自宅で話し方を練習をするなど謙虚に磨いていた。もしかしたら、結婚したお相手もトーク力に魅力を感じたのかもしれない。

 長野県に生まれ、「『ごっつええ感じ』が生きる楽しみだった」とダウンタウンに憧れた。高校3年生の時に、反対する母を説得してNSC東京校に入学。段ボールネタを発明し、25歳にしてネタ番組「爆笑レッドカーペット」でブレイク。その当時はモテモテだったのでは!?と思ったが、実際は「アルバイトとネタ作りで、恋愛経験はゼロ。

そもそも人との付き合い方も分からなかった」と、人気絶頂期のプライベートは輝かしいものではなかった。

 実は一番の相談相手が母親だった。レッドカーペットのファーストブレイク後は、人気が下火に。鳴かず飛ばずの日々が続き、さらにはコロナ禍も重なった。「もう芸人を辞めようか」と苦境に立たされた時に、いつも相談に乗ってくれていたのは母。「いつでも長野に帰っておいで」の言葉が心に染みた。今でも自分の出演番組の感想などを聞く仲で、「マザコンと思われるかもしれないけど、本当に感謝しかない」と明かしていた。

 2021年、もう中学生のセカンドブレイクのきっかけを作った一人は、タレントの有吉弘行だった。コロナ禍、インスタライブでがむしゃらにネタ披露していたもう中学生を発見した有吉が、「有吉の壁」に呼び、そこでのパフォーマンスがもう中学生人気を再燃させた。

 「本当に有吉さんには頭が上がりません。もっと自分が面白くなって、恩返ししなくては」。そう語っていたもう中学生。

当時の感謝を忘れずに、「有吉の壁」でしっかりと結婚を生報告する姿は、もう大人です。(増田 寛)

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