◆センバツ第8日 ▽2回戦 山梨学院3―1大垣日大(26日・甲子園

 3年ぶりのセンバツVを狙う山梨学院が大垣日大(岐阜)を破り、2年ぶりの8強入りを決めた。初戦で左手首を骨折した最速152キロの二刀流・菰田陽生(3年)が先発を外れる中、終盤に勝ち越して接戦を制した。

 初回に先発の左腕・渡部瑛太(2年)が2死から右翼へソロを浴びて先取点を献上。打線は5回まで無得点に封じられたが、6回に1死三塁から3番に入った金子舜(2年)が中前へ適時打を放って同点に。7回にも2死満塁の好機から、1番・石井陽昇(3年)が中前へ決勝の2点適時打を運んだ。

 菰田は左手を固定した状態でベンチ入り。1点を追う6回攻撃前には円陣の中心に立ち、「まずはつないでいこう」と指示を送ると、3番・金子舜(2年)に同点打が生まれた。7回攻撃前も続けて円陣の中心に立つと、1番・石井陽昇(3年)に決勝の2点適時打が生まれた。

 ベンチの最前列に立って攻守で指示を出し、好プレーをした仲間にも積極的に声をかけた。ピンチの場面では伝令役も担い、「チームをどうやって勝たせるか、チームをどれだけ楽にさせられるかを考えないといけない。試合に出ていない分、周りを見て視野を広くして、いつも以上に声をかけることは心がけていた」。プレーはできなくても、背番号1の存在は大きかった。

 菰田は初戦となった22日の長崎日大戦、5回2死一塁の守備で打者走者と交錯し、6回から交代。試合後に診察を受け、「左橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折」と診断を受けた。

24日に取材に応じた吉田洸二監督(56)は、次戦以降の出場について「常識的に試合出場は難しい。ベンチには入ると思います」と説明していた。

 初戦では2番に入り、左翼へ先制アーチを運んだ主砲の離脱で、得点力ダウンは必至。試合前取材に応じた吉田監督は、「菰田主将抜きでのチーム構成はしてきたことがなかった」と吐露し、「練習試合と去年の秋の公式戦も振り返ると菰田選手の打点とか、一打からチームが乗っていくところがあった。得点がどれぐらい取れるかなというのが、一番心配なところ」と語っていたが、チーム一丸で主将の不在を乗り越えた。

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