ビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニー(83)が5月29日に新アルバム「ダンジョン・レインの少年たち」(原題:The Boys of Dungeon Lane)を全世界同時発売することを27日、発表した。ソロアルバム18作目。

「マッカートニー3」(20年12月)以来5年5か月ぶりで、全14曲が収録される。

 27日午前0時には、アルバム収録曲「デイズ・ウィ・レフト・ビハインド」(原題:Days We Left Behind)が先行配信された。ポールは「僕にとって思い出の歌。これは(英国の)リバプールのたくさんの思い出だ」と説明。歌詞には、煙の立ち込めるバーに安物のギター、マージー川の岸辺にたむろする姿、一緒に秘密のコードを書いた僕ら―など、現地での幼少期の思い出やビートルズ以前のジョージ・ハリスン、ジョン・レノンとの触れ合いが、かつてないほどオープンにつづられている。

 「ダンジョン・レイン」はリバプールの小さな通りのこと。アルバムタイトルは、この「デイズ―」を由来に命名された。ポールは「過去に置いてきた日々について考えていた。ただ過去について書いているだけではないか、と思うこともあるが、他に何について書けるのだろう…とも思う」。当時を「ほとんど何も持っていなかったが、それは問題ではなかった。周りの人たちは素晴らしかったし、自分たちが何も持っていないことにすら気づいていなかった」と振り返った。

 今作は、ザ・ローリング・ストーンズ「ハックニー・ダイアモンズ」(23年)、ブルーノ・マーズ&レディー・ガガ「Die With a Smile」(24年)などを手がけた音楽プロデューサーのアンドリュー・ワット氏(35)が担当した。

5年前、2人が紅茶を飲みながらアイデア交換していたことに始まる。レコード会社からの締め切り設定や重圧もなく、納得のいくまで制作に没頭。ツアーの合間を縫って、米国と英国を行き来しながらレコーディングが行われた。

 2月10日に行われたドキュメンタリー映画「MAN ON THE RUN」の上映会(米ニューオリンズ・ロヨラ大学)で、ポールのマネジャーを務めるスコット・ロジャー氏が「新アルバムは完成しているが、アートワークに時間を要している。ポールは今年の後半にツアーに出る予定で、日本などの場所も含まれる」と“予告”し、話題を呼んだ。いまだに正式発表はないが、来日公演が実現すれば18年以来8年ぶりとなるだけに、その動向が気になるところだ。

 なお、アルバムの日本独自企画盤の発売も予定されている。

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