巨人の開幕投手を務めるドラフト1位・竹丸和幸投手(24)=鷺宮製作所=が26日、1年目のシーズンに挑む現在の心境をスポーツ報知に激白した。27日の阪神戦(東京D)で64年ぶり3人目の新人開幕投手に抜てきされたサウスポーは、「逃げ腰にならない」と「貯金5」の誓いを立てて大舞台に臨む。

1962年に、ルーキーで開幕投手を務めた先輩・城之内邦雄さんからのエールも力に、昨年のリーグ王者に全てをぶつける。(取材・構成=北村 優衣)

 大勢の報道陣に囲まれながら、竹丸はいつもと変わらない表情で開幕戦への決意を口にした。球団64年ぶりの新人開幕投手。いい経験、で終わらせるつもりはない。

 「勝利に貢献できる投球ができたらいいなと思います。相手は去年のセ・リーグのチャンピオン。自分にとっても初登板なので、思い切って投げて、開幕戦から勝てればいい」

 胸の内には熱い気持ちがある。スポーツ報知の取材には、1年目にかける思いを激白していた。いきなりリーグ王者・阪神という分厚い壁に対する。シーズンを通して調子の波があることも、もちろん分かっている。その中で、絶対に変えたくないことがある。

 「目の前の打者としっかり勝負することは変えたくない。

逃げ腰にならないところは、1年間通して貫いていきたい」

 入団当初に掲げた目標は「貯金5」。2月11日に実戦デビューを果たし、14イニング連続無失点を記録するなど計6登板で失点はわずか1。安定した結果を残し続けてきた。過去に巨人の投手で、1年目に貯金5以上を稼いだのは8人だけ。65年のドラフト制以降に入団した投手では、66年堀内恒夫(16勝2敗)、99年上原浩治(20勝4敗)、13年菅野智之(13勝6敗)の3人だ。

 「貯金に関しては、自分1人でどうにかなるものではない。貯金5を目指すことは変えずに、1年間やっていきたい。勝ち負けは自分が打たれても、野手の方々がそれ以上得点してくれたらつきますし、その逆もあるので。あまりこだわりすぎるのはよくないとは思っています。それでも、優勝するためには必要なもの。できるだけ貯金を多くつくれるようにとは思っています」

 26日付のスポーツ報知では64年前の新人開幕投手・城之内邦雄さんから「とにかく逃げるな! 一球入魂で、どんどん勝負していってほしい」という力強いメッセージを送られた。逃げ腰にならない、という自身の姿勢は、自然と城之内さんの言葉と重なった。

 「1年目で24勝していることはもちろん知っています。まずは24登板できるようにならないと。ゆくゆくは城之内さんのようになれるように、頑張っていきたい」

 この日はキャッチボールやランメニューで最終調整。時折笑顔も見せるなど、リラックスした様子で練習を終えた。新人の開幕投手が勝利すれば球団史上初。さあ、竹丸の伝説がいよいよ始まる。

 ◆竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)2002年2月26日、広島市生まれ。24歳。崇徳では甲子園出場なし。城西大では2年春に首都2部リーグデビュー。4年秋に1部に昇格して3勝1敗、防御率1.52。鷺宮製作所では25年3月の「JABA東京大会」で準決勝に先発し、8回2失点と好投し優勝に貢献。

球種はチェンジアップ、スライダー、カーブ、カットボール。179センチ、76キロ。左投左打。年俸1600万円。

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