27日のプロ野球開幕を控え、芸能界の巨人ファンも熱い視線を注いでいる。今回は2025年のM―1グランプリで優勝したお笑いコンビ「たくろう」の赤木裕(34)にインタビュー。

小学校時代から20年以上も応援し続けるG党は、14年ぶりの日本一奪回に期待を寄せる。開幕投手を務めるルーキーや助っ人外国人などにも熱いエールを送った。(古本 楓)

 テレビで見せるおどおどしたキャラクターから一変、少年のように目を輝かせた。次々と口にする情報量の多さには記者も圧倒されるほどの愛の強さを感じた。

 昨年M―1優勝後は、“M―1ドリーム”をつかみ、テレビやイベントに引っ張りだこ。月に1度程度しか休みがない多忙な日々を送っているが、巨人の情報は毎日チェックを欠かさない。「それこそ、報知さんのYouTubeチャンネル(報知プロ野球チャンネル)をお風呂の時に流し聞きしてます」。

 2000年の長嶋茂雄監督時代、ダイエーとの「ONシリーズ」を制し、日本一奪還した時にはすでに巨人ファンで、G党歴は20年以上。父親が大ファンで、テレビで巨人戦が流れていたことから徐々にのめり込んだ。滋賀県出身だが、周囲には阪神ファンは多くなく「だから、応援しやすかったのがあるかもしれない」と笑う。自身のヒーローは松井秀喜選手や清原和博選手で「ひ弱だったので、ないものねだりで憧れを持っていました」と語る。

 阿部慎之助監督にも特別な思いがある。

現役1年目から活躍を追っていたことから「めっちゃ応援しています。(監督)1年目で優勝した時に、名監督の空気がプンプン漂っていたので、やってくれるだろうって思ってます」。最大のライバルはやはり、昨年就任した藤川球児監督率いる阪神。「今年こそ藤川監督を倒してほしい。ピッチャー藤川で、バッター阿部は、ほんまに当時ワクワクした対戦カードなので、負けてほしくないです」と対抗心を燃やした。

 開幕カードでいきなり王者と対戦するが、その先陣を切る開幕投手は昨年のドラフト1位左腕・竹丸和幸投手。巨人の新人投手が開幕投手で勝利すれば史上初の快挙となるが、「上原(浩治)選手のルーキーイヤー(20勝4敗)の時のような活躍を期待してしまいます。上原選手のように闘志を前面に出すタイプではないが、内に秘める闘志を強く感じます」と名投手の姿を重ねる。ルックスにも注目し、「顔がかっこいいです。まつ毛の長さとかめっちゃドカベンの里中に見えます。その顔を活かして女性ファンとドカベンファンをたくさん獲得してほしいです」と笑顔で語った。

 自身も4月からは“東京ルーキー”としてさらなる活躍を目指す。

「同じ東京のルーキーとして竹丸選手より良いご飯を食べれる事を目標に頑張りたいです。ドラフト1位ルーキーより良いもの食べれたら、さすがに東京進出大成功だと思うので、毎日何を食べてるか教えてほしいです」と飛躍を誓った。

 チームは大きな変革期を迎えている。主軸の岡本和真内野手が抜けたが、「岡本選手がいなくなった穴をみんなで埋めれそうな空気感がある」と期待を寄せる。けがやコンディション不良の選手も続出する中での開幕でも「こういうチームのピンチの時のために経験のある則本(昂大)投手や松本(剛)選手を獲得したのだと思う」と悲観する様子はない。特に同郷の則本には特別な思いがあるという。「(則本の出身校)八幡商業高校で僕の1学年上だったので強い思い入れがあります」。

 また、“縁”にも注目し、「13年の日本シリーズで巨人を苦しめた田中将大投手と則本投手が巨人で再会するというのも不思議な縁がありますし、そもそも小学校の同級生だった田中将大選手と坂本勇人選手がここで再会してるのもかなりの縁。今年の巨人はたくさんのストーリーをもっていて、ROOKIESくらいドラマチック事が起こる気配がします」

 注目選手については、2人の名を挙げた。1人目は、若武者・石塚裕星内野手「坂本(勇人)選手の2、3年目くらいの成績を残してくれたら、この先楽しくなるだろうなと思います」。2人目は助っ人・トレイ・キャベッジ選手。「2年目で(本塁打)40本くらいありえるんちゃうんかと思ってます」と見据える。

求める数字については、「石塚選手は、トリプルスリーの『TTT』! 高卒2年目で大分(目標の)高いこと言ってますけど、それくらいしてくれそうなスケール感あるので。キャベッジ選手は『FFF』、4割40本40盗塁! プロ野球史に残る活躍をすれば優勝間違いなしです」とM―1グランプリでも披露した「リングアナ」のネタになぞらえてエールを送った。

 2年ぶりのリーグ制覇、14年ぶりの日本一へ自然と応援の力も入る。観戦の頻度も増えそうで「いっぱい行けると思う。まだ分かんないですけど、M―1の賞金で年間シートみたいなの買っちゃおうかな」と冗談交じりに語った。選手と思いは同じ。ジャイアンツとともに勝負の1年を駆け抜ける。

 〇…今年1月に結婚していたことを発表した赤木は、結婚前にも妻と巨人戦を観戦していたという。妻は巨人ファンではなかったというが、「付き合ってから(一緒に)見に行くようになった」と布教活動が実った。そんな妻の推しはアルベルト・バルドナード投手(33)。理由について「焦りながら頑張っているのが好きみたい」と明かし、笑顔を見せた。

 ◆赤木 裕(あかぎ・ゆう)1991年10月24日、滋賀県生まれ。

34歳。ヤクルトファンの相方・きむらバンドとともにNSC大阪出身。コンビ名「たくろう」はきむらが憧れる木村拓哉と、赤木が憧れるイチローに由来。25年のM―1グランプリでは10度目の出場で初優勝。26年1月、結婚していたことを発表。野球は小学4年から始め、京産大ではサークルでプレーした。171センチ、48キロ。血液型O。

編集部おすすめ