家を選ぶとき、人は立地や価格、間取りに目を奪われがちだ。だが、住み始めてからの安心まで見据えている人はどれほどいるのだろうか。

見えない将来への備えとしての「保証」に、いま改めて関心が集まっている。

 株式会社NEXERとクオレ・ホーム株式会社による調査(2026年3月、全国の男女300人)では、住宅購入時に保証期間を「とても重視する」36.3%、「やや重視する」47.7%と、計84.0%が重視する結果となった。理由には「高額だからこそ安心が必要」「不具合は必ず起こる」といった現実的な声が並ぶ一方、「保証の存在を知らなかった」といった認知不足も一部に見られた。

 理想の保証期間では「20年程度」が37.3%で最多。「30年程度」23.0%、「10年程度」21.3%と続き、30年以上の期間を望む人も約4割に達する。設備や外装の劣化が本格化する時期を見越し、長期的なカバーを求める傾向が浮かび上がる。

 また、購入後のメンテナンスに不安を感じた人は32.7%に達した。「費用が読めない」「業者が信頼できるか不安」といった声に加え、施工会社の倒産で対応が途絶えたという実体験もあり、保証の中身への視線も厳しい。

 求められるアフターサービスでは「定期点検」58.3%がトップ。次いで「修繕費用の目安提示」40.7%、「相談対応」39.7%、「緊急対応」39.0%と続いた。単なる事後対応ではなく、将来を見通す先回りの支援が期待されている。

 住宅は取得の瞬間よりも、その後の時間のほうがはるかに長い。

数字が示すのは、購入後の安心こそが住まい選びの核心になりつつあるという事実だ。

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