◆センバツ第9日▽準々決勝 智弁学園12―8花咲徳栄(27日・甲子園

 花咲徳栄(埼玉)は、2回表までに8―0と大きくリードしながら智弁学園(奈良)に逆転負け。過去のセンバツでの最大得点差逆転負けの記録(7点)を上回る“大どんでん返し”を喫し、初めての4強入りを逃した。

 1回表に打者11人の猛攻で一挙6得点。2回表にも2点を加え8点差とした。1、2回戦で計16イニング、220球を投じたエース・黒川凌大(3年)をベンチからスタートさせた試合ではあったが、十分なリードにも見えた。

 岩井隆監督(56)のゲームプランは「5回くらいまで、黒川以外の投手でいきたい」。先発の古賀夏音樹から長谷川陽汰、石田凜作と2年生投手を次々に送り込んだが、智弁学園の力強い攻撃の前に4回終了時で8―6と2点差まで迫られた。

 迎えた5回裏。1点差に追いつかれ、なお2死一、三塁の場面で、ついに黒川を投入。しかし、智弁学園の2番・志村叶大(3年)に右中間への2点二塁打を浴びて8―9と逆転された。黒川は6回裏にも3失点し8―12で敗れた。

 「甲子園は甘くない。勉強させていただきました」と岩井監督。黒川の投入時期に関しては「6回からと決めていた。

『もう少し早くてもいいかな』とも思ったが、他のピッチャーも悪くはなかったので…」。この考えの裏には、1週間で500球以内という球数制限への意識もあったという。「『この春(の優勝)を獲る』という気持ちだったので、5回から行くと球数が最後にもたなくなる。球数制限のアヤもありました。負けてしまったら意味はないのですが」と複雑な表情で話した。

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