◆センバツ第9日 ▽準々決勝 智弁学園12―8花咲徳栄(27日・甲子園

 智弁学園がセンバツ史上最大得点差となる8点差からの逆転勝利で、準決勝進出を決めた。2回表を終えた時点で0―8と絶望的な展開だったが、裏の攻撃で1点を返すと、3回からエースの杉本真滉投手(3年)を投入した。

プロ注目の最速149キロ左腕が「球は走っていたので。チームの流れを変えてやろうと思っていた」と最初のイニングを抑えると、3回裏に3得点。4回も反撃を続け、5回に逆転した。

 杉本は9回まで7イニングを3安打無失点。2回戦で17得点を奪い、この日も猛攻を続けていた花咲徳栄の打線を完全に止めた。1回戦は129球で花巻東を完封し、2回戦も神村学園との延長10回を143球の完投。ベンチスタートだったが「あまり疲れは感じませんでした」と備えていた。「2回戦より状態は良かった。直球で押していけたし、変化球でも打たせて取れた」と力を発揮した。

 劣勢での登板は想定内だったが「3点、いっても4点差かなと思ってた。(出番も)思ったより早かった」と正直に吐露。それでも「だからといって、何も気にすることない。

点差が開いていても、自分のピッチングで流れを持ってこれたらいい」と腕を振った。「すごい野手がいるので心強い。信じて投げました」。力投に攻撃陣が応え「やっぱりやってくれるな。その一言です。いつでも、どんな時でも頼りになる打線なので、ずっと信頼しています」と笑顔を見せた。

 マウンドで笑顔も目立つが「表情が周りの野手、ベンチの選手にも影響する」と意識。先に投げた投手陣にも声をかけていた。「『楽しんだらいい。気楽にいってこい』と。結果が出なかったら自分が頑張って、次また投げられるようにしてあげるだけ」。エースの貫禄十分の左腕を、小坂将商監督も「杉本を投入して、あそこで流れが変わらなかったら負けゲームだと思って出しました。

うちのエースとして、しっかり投げてくれた」と、たたえた。

編集部おすすめ