◆センバツ第9日 ▽準々決勝 智弁学園12―8花咲徳栄(27日・甲子園)
智弁学園がセンバツ史上最大となる8点差からの逆転勝利で、4強入りを決めた。2回表を終えた時点で0―8。
裏に1点を返すと、3回にも3点を奪った。4回の2得点で2点差に迫ると、5回に逆転。暴投で1点差として、さらに2死一、三塁から志村叶大(かなた)二塁手(3年)が右中間を破り、決勝の2点二塁打を放った。花咲徳栄がエースの黒川凌大投手(3年)を投入した場面。「2回戦の黒川投手の投球を見ていて、気持ちが強いタイプ。まっすぐで押してくると思った」と狙い打った。
「どこよりも絶対にバットを振っている自信がある。一人一人のバッティングの自信につながっている」と自慢の強打で劇的勝利。自身も毎日1500~2000スイングをこなしてきた。161センチ、67キロとベンチ入りメンバーで最も小柄だが「誰よりも、どこよりも絶対に振ってきた。大きい人にパワーは負けても、気持ちでは絶対に負けない」とヒーローを奪った。
「主将を筆頭に『(練習を)やってきたから、絶対にいける』という声かけがあった」とベンチの雰囲気を回想。
自身も「どんどん(気持ちを)上げていけ。思い切って振ったら、絶対にヒットが打てる」と鼓舞していた。試合前に小坂将商監督がキーマンの一人に挙げていた中心選手。主将は角谷哲人捕手(3年)だが、指揮官は大会直前に志村と八木颯人遊撃手(3年)を呼んだ。「これまでも、主将だけではチームの動きが悪くなることがあったので」と準リーダーに指名。大会中の振る舞いやプレーを絶賛し続けているが、この日も「志村、様々」とたたえた。