◆センバツ第9日 ▽準々決勝 専大松戸2―1山梨学院(27日・甲子園

 リードはわずかに1点。専大松戸のエース右腕・門倉昂大(3年)はミットをにらみ、覚悟を決めた。

9回1死一塁。力強く右腕を振り、フォークを決めた。遊ゴロ併殺。7安打1失点の完投勝利だ。昨秋の関東大会準決勝で8回コールド負けを喫した山梨学院に競り勝ち、同校甲子園初の4強入り。拳を突き上げ、ほえた。

 「前回は自分が打たれて負けた。リベンジの気持ちを持って投げた」。先発したが、6回途中を5失点だった屈辱に落とし前をつけた。

 あの日の悔しさがあったから、今がある。制球力とフォークを課題に、冬場の鍛錬に取り組んだ。体重は6キロ増とパワーアップ。

直球の最速も5キロ増の145キロに上昇した。凡打の山を築き、「マウンド上で自信がある。成長したと思う」。最高の好敵手を相手に、最高の舞台で、最高の自分を表現した。

 持丸修一監督(77)は今大会3勝目。77歳以上で甲子園3勝は、阪口慶三監督(大垣日大)の2勝(77歳、79歳各1勝)を抜き、最多だ。指揮官も「門倉は10本走れといったら11本走るような子。やることをやっている選手は成長しますね」と褒めた。

 「監督さんを信じてやってきた。信頼されるのはうれしい」とエース。あと2勝。紫紺の大旗が見えてきた。

(加藤 弘士)

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