フィギュアスケート ▽世界選手権 第3日(27日、チェコ・プラハ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位から出たミラノ・コルティナ五輪銀メダルの坂本花織(シスメックス)が158・97点、合計自己ベストを4年ぶりに更新する238・28点で1位。2年ぶり4度目の優勝を果たした。

今季限りでの現役引退を表明している日本女王が、現役ラストダンスで有終の美を飾った。

 フリーは「愛の讃歌」。冒頭からダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転フリップと降りると、後半の3連続ジャンプ、最後の3回転ループまでノーミスのパーフェクト演技。演技後は万感の表情でガッツポーズし、氷上で涙。「お願い!」と笑ったキスアンドクライでは、得点を確認すると立ち上がって喜びを表現した。中野園子コーチと歓喜の抱擁を交わすと、2位だった千葉百音と涙でハグ。4年ぶりに自己新を更新した。

 坂本は五輪シーズン初めの昨年6月、今季限りでの現役引退を表明。同12月のGPファイナルで銅メダルを獲得すると、全日本選手権で5連覇を達成し、日本女子初の3大会連続五輪出場を決めた。ミラノ・コルティナ五輪では、団体からSP、フリーともに出場。日本の銀メダルに貢献し、個人でも銀。2大会連続のダブルメダルという偉業を達成していた。

 五輪のフリーでは、わずかにジャンプのミスが出て、1・89点差で金メダルならず。大粒の悔し涙を流し、大会後は今大会への出場について保留していたが「世界選手権があるので、しっかり自分自身が納得できる、やりきったと思える試合にできたら」と語っていた。現役最後の試合で、日本勢最多となる4度目の優勝を達成。五輪の雪辱を果たし、笑顔でファンに別れを告げた。

 ◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、神戸市生まれ。25歳。3歳でNHK連続テレビ小説の「てるてる家族」を見て憧れ、4歳で競技開始。17~18年シーズンにシニア転向。五輪は18年平昌での初出場から3回目。22年北京でシングル銅、団体で銀。26年ミラノ・コルティナではシングル、団体ともに銀。159センチ。

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