卓球 ▽ノジマTリーグ・プレーオフ男子決勝(27日、東京・国立代々木第二体育館)

 プレーオフ(PO)男子決勝が東京・国立代々木第二体育館で行われ、レギュラーシーズン(RS)1位の東京が2季ぶり5度目の優勝を飾った。初優勝を狙った金沢を3―0で下し、第2試合では世界ユース選手権19歳以下のシングルスを制した16歳の川上流星が、相手エース・田中佑汰(25)をフルゲームで撃破。

新星の活躍で第4試合に控えたエース・松島輝空(そら、18)を起用せずも、頂点に返り咲いた。優勝賞金1000万円を獲得した。

 16歳の川上の雄たけびが鳴り響いた。1―0の第2試合。RSの勝ち点差によるアドバンテージで前日、開示された田中の相手に2月の世界卓球代表選考会でストレート勝ちした相性の良さから抜てきされた。マッチポイントからは田中の逆を突いた。勝利を確信すると、両手を広げて体をのけぞり「ウオォ!」と何度も絶叫。2428人の観客が集った会場でチームを導いた16歳は「とてもうれしいのと、めちゃくちゃ疲れました」と、「流星」コールを心地よさそうに浴びた。

 新潟・村上市出身で好きな教科は「数学」と明かす神奈川・星槎国際高横浜の1年生。父・大和さんの影響で4歳から卓球を始め、23年から下部組織・木下アカデミーに入門。昨年11月にTリーグデビューしたばかりだ。決勝前は「緊張した。

足とか全然動かなかった」。1―2と先手を取られたが、得意の強いフォアハンドドライブを武器に、中陣の長いラリーを制して流れをつかんで逆転勝利。「めちゃくちゃ苦しかったけど、練習してきた自分を信じて頑張れたのが、勝てた要因だと思います」と胸を張った。

 世界ユース選手権19歳以下のシングルスで初優勝した逸材だ。28年ロサンゼルス五輪代表入りを目標に掲げ「絶対に五輪や世界選手権で金メダルを取りたい」と誓った。昨年世界選手権個人戦王者で中国の王楚欽(おう・そきん)に憧れ「プレーも、ルックスもめちゃくちゃ好きで卓球をしていない時も格好よく見えちゃう」といい、王が試合で巻くはちまきを見て、頭にバンドをつけるようになった。「いつか王楚欽選手に勝てるように頑張りたい」と川上。30日からはトップ選手が集うW杯(中国・マカオ)に挑む。次世代エース候補が、Tリーグから世界へ羽ばたく。

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