サッカー日本代表は28日(日本時間29日午前2時)、英国のグラスゴーでスコットランド代表との国際親善試合に挑む。

 今遠征は、6月開幕の北中米W杯のメンバー発表前最後の活動となる。

FIFAランク19位の日本に対して、スコットランドは同38位。31日(日本時間4月1日)に控えるイングランド戦は、主力選手を中心に起用することが見込まれるため、スコットランド戦は代表経験が浅い選手や当落線上の選手にとって、最大のアピールの場となる。

 注目は、W杯直前の活動にして初招集となったロス五輪世代のストライカー、FW塩貝健人(21)=ウォルフスブルク=だ。24年8月に慶大を休学し、オランダ1部NECに渡ってから約1年半で代表入りしたシンデレラボーイは、今季NECで7得点、ウォルフスブルクで1得点を記録。さらに、得点全てが途中出場からで、“ジョーカー”としての役割が期待される。しかし、本人は「最初からサブでW杯に出ようなんか思っていない」と一刀両断。野心を隠さない“ぎらぎら感”で、W杯への椅子を勝ち取る。

 MF佐野航大(22)=NEC=は、兄のMF佐野海舟(25)=マインツ=との同時先発に期待がかかる。昨年6月のインドネシア戦では海舟が先発、航大が途中出場でピッチに立ち、国際Aマッチでは2006年の佐藤勇人、寿人以来19年ぶりの兄弟共演を果たした。他にも93年の三浦泰年、知良兄弟など、代表で同時出場した選手はいるが、兄弟で同時にW杯のメンバーに選出された例は日本ではまだない。兄の海舟のメンバー入りは有力だが、弟の航大は当落線上。しかし、所属先のNECで3得点8アシストと結果を残しており、アピール次第でW杯の代表の座に食い込む可能性はある。

 ディフェンスラインは、約1年9か月ぶりに代表復帰したDF冨安健洋(27)=アヤックス=が、直前の試合で負ったけがにより無念の辞退となったが、同じく長らく代表から離れていたDF伊藤洋輝(26)=バイエルン=は合流。前回の22年カタールW杯にも出場した実力者のレフティーが、今のディフェンス陣と新たな化学変化を生みだす。昨年9月以来の代表入りとなったMF鈴木唯人(24)=フライブルク=は、MF南野拓実(31)=モナコ=の長期離脱により空いたシャドーの一枠を、虎視たんたんと狙う。

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