◆JERAセ・リーグ 巨人0―2阪神(28日・東京ドーム)

 巨人のE・ルシアーノ投手(26)が来日4年目で1軍デビューを飾り、2番手で1回2奪三振0封のパーフェクトリリーフを見せた。「下位打線からでも油断することなく自分の投球ができた。

想像していたとおりの結果が出た。特に緊張はしていなかった。19歳でメジャーデビューした時のことも考えながら、バッターがたとえリーグMVPの打者だろうと、違う打者だろうと、自分にとってピッチングをするということは変わらない」と頼もしく振り返った。

 4日前に支配下昇格したばかりのドミニカンは、最速153キロの直球を軸に先頭の小幡を左飛、投手の高橋を見逃し三振、最後は近本を外角低めに沈む143キロのチェンジアップで空振り三振。投じたストレート11球は全て150キロ超えと持ち味の球威で押し込んだ。降板後はベンチで内海投手コーチとハグ。満面の笑みで初登板を終えた。

 育成選手として背番号035で臨んだ今春は初めて1軍でキャンプを完走。オープン戦7試合で防御率0・00と猛アピールし、背番号48へと昇格した。「悪い時もあったけど、自分の可能性、力を諦めないで信じ続けてくれたチームに何より感謝したい」。やっとの思いで東京ドームのマウンドにたどり着いた。

 米ブルージェイズ時代に19歳1か月でメジャーデビュー。

MAX158キロと抜群の潜在能力を誇るが、度重なる故障に泣かされてきた。その苦労が4年目にして報われつつある。

 そんな男には"庶民派"な一面もある。車やタクシーを使って球場入りする選手が多い中、ルシアーノは東京ドームまで電車通勤。寮に入っていた育成時代からジャイアンツ球場最寄りの京王よみうりランド駅をよく利用していた。性格は真面目。練習熱心としても知られチームメート、スタッフから愛されている。

 妻のエリアナさん(26)、息子のマシュー君(3)のためにもジャパニーズドリームをつかみたい今年。覚悟の強さを自身初となる伝統の一戦で見せつけた。(堀内 啓太)

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