◆JERAセ・リーグ 巨人0―2阪神(28日・東京ドーム)

  阪神・藤川監督は今シーズンのチーム初勝利を3安打完封でもたらした高橋をたたえた。

 「高橋と伏見が本当によく頑張ってくれました。

高橋はいつも新しい気持ちでやってくれますからね。素晴らしい投球でした」

 21年オフから5度の手術を経験した左腕だが、ポテンシャルは誰もが知るところ。あとは、その能力をいかに発揮させられるか。完全復活の裏には、指揮官の綿密な計画があった。

 就任1年目の昨季は手術明けの高橋が万全の状態になるまで焦らず、7月15日の中日戦(甲子園)で1軍初登板初先発。その後も、登録抹消を挟むなど登板間隔を空けた。終わってみれば、8登板で球数が100球を超えた試合は1度もなかった。

 今年もじっくりと自身の調整に集中できるよう、春季キャンプは平田2軍監督率いる沖縄・具志川キャンプ組でスタートさせた。自身が指揮を執る宜野座組に合流したのは、2月中旬に入ってから。実戦形式の投球練習に始まり、慎重にステップを踏み、9年目で初の開幕ローテ入りに導いた。

 もちろん、12球団随一の先発投手陣だけに、高橋本人がオープン戦で結果を残さなければ、この日のマウンドには立っていない。ただ、選手のコンディショニングに重きを置き、最大限のパフォーマンスを発揮させてきた藤川監督らしさが詰まった完封劇だったことも間違いない。

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