◆JERAセ・リーグ 巨人0―2阪神(28日・東京ドーム)

 坂本のコンディションはここ数年より良さそうだ。今季初安打は、5回1死一塁から低めのツーシームをうまく拾ったものだった。

この日、巨人の右打者は阪神・高橋がどんどん投げ込んでくる内角の強いクロスファイアの対応に苦しんでいた。あれだけ内角を意識させられると、低めの変化球で抜かれて体が前に出されてしまうもの。それを体の左側がほどけないように我慢して捉えた。状態が良くないとできないことだ。

 3月21日の楽天とのオープン戦で本塁打を放ったが、内角の149キロ速球を左翼席に運んでいた。狙っていないであろうコースに、反応できたことは、本人にとってもいい手応えになったはず。体に近いところの速球は、最も素早く反応しないと差し込まれてしまうが、そこに間に合うならば、その他の球を長く見られるということになる。事実、開幕からの2試合では見逃し方も、しっかりとボールをつかまえにいきながら見逃せている。バットもトップからインパクトまでスムーズに出せている。

 この日の高橋の投球は手がつけられないという部類の内容だった。簡単ではないが、坂本のように速球を意識しながら低めの変化球に前に出されない我慢ができるか。次の対戦では攻略の糸口となりうる。

(野球評論家・清水 隆行)

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