卓球 ▽ノジマTリーグ 女子プレーオフ決勝(28日、東京・国立代々木第二体育館)

 女子のプレーオフ(PO)決勝が行われ、レギュラーシーズン(RS)2位で昨季PO女王の木下アビエル神奈川(神奈川)が、チーム史上初の2連覇となる3度目の頂点に立った。RS1位で過去5度優勝の宿敵・日本生命を3勝2敗で破った。

神奈川は17歳のエース・張本美和が単、複2勝の活躍で、2季連続でPOのMVP賞に輝いた。

 張本は「チーム一丸となって優勝できたことがすごくうれしいです。個人としても、やはり起用していただいたら絶対に1点を取ると掲げて頑張ってきたので、結果として2点を取ることができて、少し貢献できたことはうれしいです」と喜びを爆発させた。MVP賞については「自分が呼ばれてびっくりしました。やはり全員がMVPだと思うので、代表して受け取ったという気持ち。(賞金は)みんなでのご飯に使いたいなと思います」とうなずいた。

 頼れるエースが大一番で強さを見せた。第1試合のダブルスは「先手必勝」を掲げるチームから全日本選手権で優勝した長崎美柚とのペアで起用された。第1ゲーム(G)から日本生命の上沢杏音、笹尾明日香ペアの3球目攻撃などに遭い、接戦の末18―20で先取された。第2G以降で挽回し、約50分の激闘の末に逆転勝利を挙げた。

 第1試合に勝利後、すぐに第2試合のシングルスに連続出場した。早田との全日本選手権決勝以来の再戦。

「相手は強いので不安もあった」。早田の多彩なサーブを警戒しながら戦い、2―2でTリーグ独自の6―6から始まる最終Gまでもつれた。それでも強烈なフォアを振り抜いてラリーを制するなど3連続得点で流れをつくって勝ちきった。

 若きエースの活躍の裏に、主将の言葉があった。決勝前日27日午後、張本がトレーニングルームに向かうと、主将の平野美宇がいた。第1試合、第2試合の起用に「2点落としてしまう可能性もあり、不安でいっぱいだった」と明かす。すると、平野が相談に乗ってくれて最後には「全然大丈夫だよ」と声をかけてくれた。張本は「優しく相談に乗って下さって。主将の美宇さんらからというのもあって、心が軽くなりました。おかげで今朝起きたら『やるぞ!』という気持ちで気合が入っていました」と感謝した。

 その平野がこの日、2―1で迎えた第4試合で面手凛に2―3で逆転負けを喫したが、早田との1ゲーム先取の延長戦を11―9で勝ちきり、チームを導いた。張本は「5番で切り替えてナインオール(9―9)で。

(MVPに自身よりも)ふさわしいと思っていました。なので、全員がMVPです」と、改めて8つ上の先輩に敬意と感謝を口にした。

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