卓球 ▽ノジマTリーグ 女子プレーオフ決勝(28日、東京・国立代々木第二体育館)

 プレーオフ(PO)女子決勝が東京・国立代々木第二体育館で行われ、レギュラーシーズン(RS)2位の神奈川が、チーム初の2連覇となる3度目の優勝を飾った。2勝2敗で迎えた1ゲーム先取の延長戦で、平野美宇(25)がRS1位の日本生命・早田ひな(25)との主将対決に勝ち、頂点に立った。

リーグ史上最長4時間2分に及んだ死闘を制した。単、複で2勝を挙げた張本美和(17)がMVPに輝いた。木下グループは男女2冠を達成した。

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 神奈川の主将・平野の執念が勝った。同学年、日本生命の早田との主将対決。マッチポイントから思い切った強いレシーブで早田のラケットをはじいた。3145人の大声援を浴び、両膝から崩れ落ち涙を流した。チーム初の連覇に導いた平野主将は「苦しいところから始まったシーズン。最後POで勝つことができて良かった」とチームメートとハグで喜びを分かち合った。

 2―1で迎えた18歳、面手凛(めんで・りん)との第4試合。勝てば連覇が決まる一戦だった。先に2ゲームを先取しながら「優勝したい気持ちが出てしまった」。

追いつかれ、最終ゲームを16―18で痛恨の黒星。「私のせいでチームが負ける」と落ち込んだが、会場に駆けつけた母・真理子さんに「自分が負けたので責任持ってやるしかないね」と声をかけられ、奮起した。早田との延長戦はRSで最多4勝の強さを見せた。

 24年パリ五輪で銀メダルを獲得後「どこに向かっているのか分からなかった」。昨年5月の世界卓球個人戦で2回戦敗退し、試合後に過呼吸を発症。同8月1日のTリーグ今季初戦は京都に敗戦し「ファイナルに出られるかな」と苦しみの連続だった。それでも「主将だから…」と奮い立たせた。決勝前日には緊張した様子の張本に「大丈夫」と声をかけるなど、石川佳純さん(33)から引き継いだ重責を全うした。

 選手として進む道を考えてきたシーズン。メンタルの成長も感じる中、重圧の一戦を終え「こんなに緊張した試合はない。まだできるかも」とおどけた。自ら「ベテラン」と言う25歳。

まだまだプレーでファンを喜ばせる。(宮下 京香)

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