◆サッカー国際親善試合 日本 1―0 スコットランド(28日、英グラスゴー・ハムデンパーク)
FIFAランク19位の日本は、敵地で同38位のスコットランドに1-0で競り勝った。堅守とフィジカルを誇る相手に対し、若手アタッカー陣の先発起用や、交代枠10人を使う初の試みを経て勝利。
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春の訪れがいまだ遠いグラスゴーの冷気が、地元サポーターのブーイングで揺れた。キルトをまといビールを手にした観衆が大挙したスコットランドサッカーの聖地、ハムデンパーク。アウェーの不利にも動じず、勝ちきった森保ジャパンが一枚上手だった。
森保一監督(57)は「誰が出ても、誰と組んでも機能するために10人を入れ替えて戦った。無失点で耐え、最後は形を変えて点を取りにいった。W杯に向けて自信になる勝利」と手応えを口にした。
この勝利が大きな収穫といえる理由は2点ある。
1つ目は、代表経験の浅い選手を前線に並べた「先発組」で試合を作れたことだ。1トップのFW後藤、シャドーのMF佐野航はともに代表初先発。MF鈴木唯も先発3試合目というフレッシュな布陣だった。立ち上がりこそ相手に主導権を握られたが、前半8分、左手骨折から復帰したGK鈴木彩がMFマクトミネイの決定的なシュートを好セーブで阻止。
昨年9月の米国戦では、直前のメキシコ戦から先発を総入れ替えして敗れた苦い記憶がある。だが、この日は違った。指揮官も「前半で崩れていてもおかしくなかった」と語った中でも、急造の先発メンバーが粘り強く戦った意義は大きい。指揮官の目には、この日先発した選手たちは「計算できる」と映ったはずだ。
もう一つの収穫は、変幻自在のシステム変更で決勝点をもぎ取った点だ。
後半開始から三笘を投入すると、17分には堂安、伊東、上田、中村ら主力を次々とピッチへ。33分にはMF鎌田、さらに代表デビューのFW塩貝も投入した。ここで森保監督は、鎌田をワンボランチ、堂安と三笘をインサイドハーフに据え、両ウイングバックに伊東と中村、2トップに上田と塩貝を置く「超攻撃的布陣」で勝負に出た。
後半39分の決勝ゴールは、その狙いが結実した形だ。中村から左の三笘へつなぎ、オーバーラップしたDF鈴木淳のクロスを塩貝が落とすと、最後は伊東が仕留めた。アタッカー6枚を同時起用する強気の采配が、プラン通りの得点を生んだ。
南野、久保というシャドーのレギュラー2人を負傷で欠く中、この日は三笘と堂安をシャドーで起用。左の三笘・中村、右の堂安・伊東が頻繁にポジションを入れ替えるシーンが目立った。中村が「好きなように変わっていいと言われている」と明かした通り、シャドーとウイングバックの双方をこなせる選手を縦に並べることで、攻撃パターンが無限に広がるという「副産物」も生まれた。
デビュー戦の塩貝が得点に絡むなど、実り多きスコットランド戦となった。だが、これが世界4位のイングランドにも通用するかは未知数だ。次戦の舞台はサッカーの聖地・ウェンブリー。昨年10月のブラジル戦に続く世界トップクラスとの真剣勝負で、森保ジャパンの現在地が真に問われることになる。

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