体操男子の日本代表が29日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで今季の国内初戦となる全日本選手権(4月、高崎)に向けた試技会を公開し、パリ五輪団体金メダリストで日本の主将を務めた萱和磨(セントラルスポーツ)は、全体6位だった。

 得点は伸びなかったとはいえ、6種目で大きなミスなくこなし、床(3位)ではガッツポーズも飛び出したように復活をアピールした。

「ミスなく6種目できたのは大きな前進かな。床は完璧でした。先週から6種目通してやっています。思ったより2週間くらい早いですね。アキレス腱自体はまったく痛みはないので、アキレス腱の問題というよりは6種目の流れとかリズムを確認したいなと思います」と前向きに話した。

 昨年の8月下旬に左足アキレス腱を断裂したことを自身のインスタグラムで公表した。手術をしてその後の大会はキャンセル。今年4月の全日本個人総合選手権での復帰を目指してきた。「ただ復帰するだけでなく、強くなった姿を見せたい」と強い意識を持ち復帰に向けてリハビリを重ねてきた。

 リハビリ中、主治医の言葉が支えになったという。「ドクターに言われたことがひとつあって、『かさぶたが治る速度は、若い人もご年配の人もさほど変わらない。断裂してから歩けるようになるまでも人間はさほど変わらない』と言われた。

『歩けるようになるまではある種、変えられない期間。そこを焦っても意味がない』ということを言われて割り切って約3ヶ月はグッとこらえて。そこから体操的な動きをトレーナーさんだったりにしっかり教えてもらって今がある」と感謝した。

 全日本選手権に向けて「今日のようにミスをしないこと。あとは自分のキー種目はあん馬とつり輪。今日はつり輪がすごく点数が出て手応えがある。あん馬も攻めた構成で通しきることができたんですが、ちょっと途中で足を大きく開いてしまったのでそこは課題かなと。しっかり点数として残るように残り2週間、詰めていきたい」と気持ちを高めた。

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