女優の寺本莉緒が公開中の主演映画「東京逃避行」(秋葉恋監督)で現実と地続きの物語に挑んだ率直な胸の内を明かした。

 作中では日常に疲れ、東京・歌舞伎町で自分の居場所を探す女子高生役を演じた。

タイトル通り、とにかく走るシーンが多いため、撮影前には自宅周辺を30分ほど走り込むトレーニングを約1か月間続けた。「筋肉痛になるので毎日は無理でした」と笑い飛ばしたが、ダブル主演した池田朱那(あかな)からは「『足速いね』って言われました!『ついて行く演技しなくて良かった』って。本当はそんなに速くないんですけど」と照れながら明かした。

 現場では“リアル”を追求する独特の空気感で撮影。カット数、テイク数も極端に少なく「本当に1回やったら終わりって感じ。撮影は始まったらあっという間に終わってしまった」と振り返る。役作りにおいても「自分も初めて訪れる感覚で反応したい」と新宿や歌舞伎町を避けて生活し、役と同じ目線に立つことを重視。とことんリアリティーにこだわった。

 子役としてデビューし、グラビアなども経験した寺本だが、女優としての転機はNetflixドラマ「サンクチュアリ-聖域-」(2023年)への出演だった。「お芝居楽しいって思えたのもそうですけど、難しいって感じられた。自分が想像していたはるかに上のクオリティーを要求されて、それに応えられない時が悔しくて。でも、それにくらいついている自分がすごく楽しかった」。

苦労した分、撮影を終えた時には自信が付いていた。

 デビューから10年が経過した寺本。女優として目指す姿に“誰もが知ってる寺本莉緒”を掲げた。「だれに聞いても『この女優って寺本莉緒だよね』って分かるようになりたい。昨日の自分より今日の自分。少しずつでも更新し続けたい」。国民的女優になるべく、更なる高みへ走り続ける。

 ◆寺本 莉緒(てらもと・りお)2001年月5日、広島県広島市出身。11歳。2015年に芸能界入りすると24年に「ミスヤングマガジン」を受賞し、グラビアを中心に活動。女優としては23年にNetflixドラマ「サンクチュアリ-聖域-」で注目を浴び、「ショジョ恋」(23年)や連続テレビ小説「おむすび」(24年)に出演するなど、活動の幅を広げている。

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