アマチュアで高校3冠を達成した片岡叶夢(とむ、18)が30日、横浜市内のホテルで会見し、大橋ジムに所属してプロデビューすることを発表。「プロの世界は本当に厳しいと思うが、必ず世界チャンピオンになって、みんなに夢や希望を与えられるような選手になりたい」と語った。

 叶夢は24日にプロデビュー戦で6回TKO勝利を飾ったアマチュア6冠の「ザ・サンダー」片岡雷斗(19)=大橋=の弟。4月にB級(6回戦)プロテストを受験し、6月10日の大橋ジム主催興行でプロデビュー戦に臨む予定だ。同興行では雷斗のプロ2戦目も予定されており、兄弟そろい踏みとなる。

 雷斗の愛称「ザ・サンダー」を名付けた大橋ジムの大橋秀行会長(61)は、叶夢の愛称を「夢を叶えていく」という思いを込め「ザ・ドリーム」と命名。叶夢は「すごくかっこいい。しっかり夢を叶えたいと思います」と話した。

 叶夢は2008年1月29日、千葉県出身。幼稚園年長でキックボクシングを始め、小学3年の時に雷斗の影響でボクシングに転向。中学2、3年時に全国大会優勝。千葉・習志野高では、高1の国スポ(国体)で優勝すると、高3でインターハイ、国スポを制し3冠を達成。アマ戦績は54勝(25RSC)5敗。

 身長は171センチで、プロではスーパーフライ級(52・1キロ以下)かバンタム級(53・5キロ以下)を主戦場にする予定。

大橋会長は「この長身でアウトボクシングができるテクニックもあるし、一番(の武器)はパンチ力だと思う。プロはここが一番大事」と実力を評価した。

 すでに大橋ジムでは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)とマスボクシング(軽めのスパーリング)を行ったり、前WBO世界バンタム級王者・武居由樹(29)のスパーリング相手も務めているという。「本当に勉強になることばかり。体験したことのない感覚で全部がすごかった」という叶夢は「近い距離でも戦えるしアウトボクシングもできるし、自分から攻めることも、何でもできるような選手になりたい」と話した。

 また叶夢は、高校時代にフジテレビ系「ミラモンGOLD」でも特集され、昨年には第38回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにも挑戦するなど、リング外でも注目を集める。

 大橋会長は、ビジュアル面についても「まず面接は合格です。今、大橋ジムはいい男が多いと思うのですが、その中でもトップクラスだと思っています」と評価。「これだけのいい男ですから、パンチ力を生かして派手な試合をすれば人気につながっていく。ボクシングは人気があってナンボの世界なんで」とスター性に期待した。

 記者会見の質疑応答では、会見を見守っていた雷斗が挙手。司会者からマイクを渡され「大橋ボクシングジム、ザ・サンダー片岡雷斗です。

お兄ちゃんとやったらどっちが強いですか?」と質問した。大橋会長はすかさず「弟です」と笑わせ、叶夢も「自分が勝つと思います」と即答。雷斗は「ありがとうございます。これからがんばります」と頭をかいた。

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