隅田川は墨田区の西端を沿うように流れている。この川には徒歩で通行できる橋は区内に9つある。

スポーツ報知ではその橋を個別に紹介。名前の由来や歴史などを紹介する。第2回は「蔵前橋」。

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 【蔵前橋(くらまえばし)】関東大震災の復興事業の一環として架橋され、1927年に完成した。橋が架かる前はこの場所から富士山が見えたことから「富士見の渡し」と呼ばれる渡船場があった。橋の地点の地盤が安定しているため上下だけでなく水平方向への加重にも強いアーチ橋を採用して作られた。

 この地には江戸幕府の御米蔵があり、その「蔵」の「前」の地が蔵前の地名になった。御米蔵は幕末には67棟もあり、広大な米蔵(浅草御蔵)で、蔵前通りと称する大路もあった。また米蔵=稲穂を連想させるため、橋が黄金色に塗装されている。

 橋の長さは173・4メートル。幅22メートル。文京区から錦糸町、亀戸、小岩へと抜ける「蔵前橋通り」が橋の上を通っている。

1984年まで川の西側には蔵前国技館が存在したため、高欄には力士など、直接的に地域性を表現するレリーフが施されている。

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