昨オフに両股関節手術を受けた巨人の吉川尚輝内野手(31)が30日、G球場で4月4日に行われる3軍戦・航空自衛隊千歳戦で実戦復帰する見通しとなった。休養日明けの31日からの動きに問題がなければ、昨年10月12日のCS第1ステージDeNA戦(横浜)以来、174日ぶりの試合に臨む。

野球選手では前例がほぼない手術からの完全復活へ「大きなステップになると思います」と決意を示した。

 ついに、背番号2がグラウンドへ戻ってくる。吉川が、4月4日の3軍戦で26年初の実戦に臨む。「試合という大きなステップを踏めるようになったので、しっかり頑張ります」。休養日前日の29日はスライディングや帰塁と実戦練習で精力的に汗を流し調整した。

 昨年10月に両股関節を手術。体の動きの根幹となる箇所なだけに、慎重にリハビリを続けてきた。2月の3軍都城キャンプで守備練習をスタートし、3月中旬にライブBP、シートノックを再開。「やっとしっかり動けるようになったと思います」と着実に完全復活への階段を上がっている。

 半年ぶりとなる実戦は、代名詞の守備面を最大のチェックポイントに置く。シートノックでは軽快な動きを見せているが「試合じゃないと感じられない部分もいっぱいある。一つひとつ動けるのかという作業をしっかりやっていきたい」。

カバーリングなど状況に応じた瞬時の動きで体の反応を確かめていく。

 リハビリと並行しながら1軍の開幕3連戦をテレビ観戦。「浦ちゃんも陸も、すごく頑張っている」と、二塁で先発出場している浦田と増田陸の奮闘を見届け、気持ちも奮い立った。少しでも早く1軍の戦列に戻り、V奪回の力になりたい思いがより強くなった。

 昨季まで6年連続で100試合以上に出場。24年にゴールデン・グラブを受賞した華麗な守備とサヨナラ打通算7度の勝負強い打撃で野手陣の屋台骨を担ってきた。2月の春季キャンプから3軍の若手へ意欲的に助言を送り「若い選手とたくさん話すようになって気づいたこともたくさんあった」。今季から就任した新選手会長は、グラウンドから離れたところでもチームを支えてきた。

 今後は3軍で数試合に出場する予定。慎重にステップを踏みながら、万全を期して1軍復帰を目指すことになる。「しばらく離れていましたし、試合勘をしっかり(養いたい)。試合のなかでしっかり動けたら」。

復活への足音が、力強く聞こえてきた。

 ◆吉川の手術後の経過

 ▽25年10月 20日に右股関節、27日に左の同箇所を手術。

 ▽26年1月24日 G球場でマシン打撃を再開。「まだ(球速)110キロくらいなので、慎重に」

 ▽2月2日 3軍都城キャンプで守備練習を再開。二塁の守備位置で軽めのノック。

 ▽同下旬 屋外でのフリー打撃を開始。

 ▽3月5日 Gタウンでフリー打撃。右翼席後方の防球ネット直撃弾を含むサク越え4本。

 ▽同12日 手術後初のライブBPに臨み、2打数1安打2四球。

 ▽同18日 3軍試合前のシートノックに初参加。連係プレーをこなし「しっかり動けたと思います」。

 ▽同27日 G球場のサブグラウンドで入念にスライディング練習。

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