2023年10月に負った頸髄(けいずい)損傷による長期療養から復帰した五輪柔道金メダリスト・山下泰裕氏が、近影を見せた。

 31日までに神奈川県の黒岩祐治知事のインスタグラムに登場。

黒岩知事は「あの『世界のYAMASHITA』と言われた柔道家で前JOC会長の山下泰裕さんが、大怪我(けが)の後、初めてのテレビ出演。私が知事とキャスターの二刀流を務める『月刊KANAGAWAタイム』で今の心境を率直に語ってくれました」とメディアでの共演を報告した。

 「2年半前、脊椎損傷という大怪我を負った山下さん。山下さんにはかねてより、神奈川県スポーツ協会会長や私の知事就任当時のブレーンである知恵袋会議のメンバーを務めていただくなど、たいへんお世話になっていました」と振り返り、「それだけに、大怪我をされたというニュースを聞いて驚きましたが、柔道で外国人に一度も負けたことがないという山下さんだから、早く復帰されるだろうとばかり思っていました。それが脊椎損傷で、手足が全く動かない状態になってしまったと知った時は、私も計り知れない大きな衝撃を受けました」と明かした。

 「昨年の秋に、入院中の山下さんを密かにお見舞いに行きました。その時、自分で電動車椅子を自分で操作し、公共交通機関を使って仕事に復帰するために、リハビリに励んでいるという話を聴いて、感動しました」と言い、「そして、もう少し、元気になったら、私のテレビ番組に出演して欲しいと依頼しました。その私のお願いをこのたび、実現してくれたのです」と経緯を説明。

 「絞り出すように、ひとつひとつ言葉を選びながら、語る山下さんに、私は改めて、心底、尊敬の念を抱きました。やっぱり『世界の山下』だって、正直、私は思いました。どんな困難にも前向きに毅然と立ち向かっていく山下さんの姿はきっと、多くの皆さんに生きる勇気を与えてくれると思います」と力を込めた。

 山下氏は日本オリンピック委員会(JOC)会長在職中だった23年10月、家族で出かけた神奈川・箱根町の温泉施設の露天風呂から上がる際に意識を失い、2メートル近い崖下に転落。

救急搬送され、病院で頸髄損傷との診断を受けた。リハビリに励み、25年11月末に東海大の体育学部武道学科特任教授として講義に復帰した。

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