◆プロボクシング▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 フアンフランシスコ・エストラダ―那須川天心(4月11日、両国国技館)

 王座決定戦に出場するWBC世界バンタム級2位・那須川天心(27)=帝拳=が3月31日、都内の所属ジムで、挑戦者決定戦を前に練習を公開した。WBC世界バンタム級2位のフアンフランシスコ・エストラダ(35)=メキシコ=戦に向け、特別コーチを務めるGLOVESジム・葛西裕一会長(56)はまな弟子の復活に太鼓判を押した。

 ミットを持ち天心のパンチを受ける葛西会長がしきりに声を出した。「ハイガード」、「ハイガード」。天心は高い位置でガードを構え続けた。上半身と目で相手のパンチをよけるイメージの天心が、ここまでガードを高い位置で構えるのは珍しい。葛西会長は「ガードがいいとパンチも強く打てる」という。今回のテーマは「ハイガード・プレス」。2階級制覇王者を相手にガードを常に高い位置に置き、先手、先手で打ち込み前に出る。キャリアに勝るエストラダを後退させ、「精神的なプレッシャー」を与える狙いがある。

 天心は昨年11月に井上拓真(大橋)とのWBC世界同級王座決定戦で判定負け。プロ8戦目で初黒星を喫し、エストラーダ戦は5か月ぶりの再起戦。葛西会長は負けが許されない状況となった天心から依頼を受け、次戦に向け1月下旬から再びコンビを組み、復活へのメニューをスタートした。「接近戦での左ストレートの打ち方だったり、帝拳ジムの先輩チャンピオンたちの打ち方を教えた。

自分が(帝拳の)トレーナー時代に選手を育成していた時の感覚だった」と、西岡利晃(元WBC世界スーパーバンタム級王者)ら4人の世界王者を育てたトレーナー時代をダブらせた。

 「ショートレンジからノーモーションで打つストレート。これで試合を決めるのでは。よくてKO。KOを狙っていれば判定でも勝てる」と、自信を持ってまな弟子をリングに送り出す。

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