◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 同級2位・那須川天心―同級1位・フアンフランシスコ・エストラダ ▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)10回戦 WBC同級1位・坪井智也―WBC同級6位ペドロ・ゲバラ ▽フライ級(50・8キロ以下)10回戦 WBA同級1位・高見亨介―WBC同級5位アンヘル・アヤラ(4月11日、東京・両国国技館)

 4月11日に両国国技館で開催される「PRIME VIDEO BOXING 15」でWBC世界バンタム級挑戦者決定戦に臨む同級2位の那須川天心(27)=帝拳=が31日、東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。練習前に会見を行った那須川は、元世界2階級制覇王者の同級1位フアンフランシスコ・エストラダ(35)=メキシコ=との対戦へ向け「自分は客観的に見てもギリギリの状態にいると思う。

ただ、そういう時の方が力を発揮できるし、『やってやるよ』という思いが心の中で芽生えている」と背水の陣の覚悟を吐露した。

 昨年11月24日にWBC同級王座決定戦で井上拓真(大橋)に判定負けして以来、5か月ぶりの再起戦となる。格闘家人生プロ公式戦55戦目での初の敗北を喫し「最初はずーっと一人でいたり、ぼーっとする時間が増えていた」というが、「切り替えることはあまり好きじゃないんで、そこの感情を一緒に持って行くことをやっていますね。一人になって寂しいときもあったが、それが怒りに変わったり、それがあったから強くなれたと今は思えている。必要な人間の最後のピースを手に入れた」と前を向いた。

 再起戦へ向け、帝拳ジムでの練習に加え、葛西会長、キック時代の古巣・TEPPENジムの父・弘幸会長(55)のもとへ足を運び、指導を受けた。原点回帰とともに、拓真戦で課題を残した接近戦での戦い方にも磨きをかけた。

 昨年9月14日に武居由樹(大橋)を4回TKOで下して王座を獲得したWBO同級王者クリスチャン・メディナ(メキシコ=27勝19KO4敗)らとスパーリングを重ね、「近い距離や打ち合う距離は正直得意ではなかったが、試行錯誤しながら取り組んできた」と手応えを口にした。

 「今回はたくさん崖の上から落とされた気がした。そこからはい上がってこいよ、みたいなメッセージもいろんな方からもらった。しっかり登ってきた気がする」という那須川。世界王座への挑戦権と拓真へのリベンジを懸けた一戦となるが「挑戦者決定戦というのはそこまで意識せず、自分の持っているもの、それ以上のものをぶつけて、一人の男になろうかなと思っています」と力強く語った。

「前回の(拓真戦の)自分に対する不満やムカつくことをたくさん感じている。そういうものをすべて試合に持ち込んで、全面的に出していければ」とフラストレーションを力に変えて爆発させるつもりだ。

 戦績は那須川が7勝(2KO)1敗、エストラダが45勝(28KO)4敗。

 興行は「Prime Video(プライムビデオ)」で独占ライブ配信される。

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