フィギュアスケートの世界選手権(チェコ・プラハ)で4位入賞を果たした「ゆなすみ」ことペアの長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)が31日、関西国際空港に笑顔を見せながら帰国。長岡は「世界選手権での(種目別の3位以内に贈られる)スモールメダルは私たちにとって価値が大きい。

本当にうれしく思っています」とはにかみ、森口は「今シーズンは山あり谷あり。このスモールメダルに意味を感じていますし、こうやって形に残るものをゲットしたことは自分たちの頑張った証しになる」とかみしめた。

 フリーでは冒頭にサイドバイサイドの3回転ループ―ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―ダブルアクセルの連続ジャンプを成功。続く3回転トウループも降りると、スローの3回転ループ、3回転サルコーも着氷させ、演技をまとめた。2人は笑顔で抱擁を交わし、ハイタッチ。フリーと合計で自己ベストを更新し、五輪、世界選手権を通じて初の入賞。来季の日本勢の出場枠「2」も確保した。

 今シーズン最終戦が終了。森口には楽しみがあった。「ゆなちゃんがシーズン途中、サッポロ(ビール)のおいしいやつをくれたので、それをシーズン終わったら飲むってずっとあたためていました」。飛行機で暴発しないようタオルでぐるぐる巻きにするなど対策してまで現地に運び、「ゆなちゃんにもらったものっていうことに意味がある。そこまでそのビールを飲むことを我慢した自分にも意味がある」と堪能。

長岡も「現地でうれしそうにしているのを見て、良かったなあって思いました」と笑った。

 来シーズンもさらなる飛躍が期待される「ゆなすみ」。森口は「一つ僕たちの中で固まっていることは、新しいエレメンツ。いろいろなリフトとか、試してみたかったりする。順位とかに関しては、しっかり冷静になって立てたい」とまだまだ進化する。

 初出場した2月のミラノ五輪では、SPでミスが出てフリーに進めず。「全ての努力が無駄になってしまった」と、一時は失意を味わった。それでも「次の五輪に絶対つながる」と前を向き、「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)の史上初の金メダルにも刺激。憧れのペアが出場を辞退し臨んだ大一番の世界選手権で、表彰台に迫る躍進をみせた。

編集部おすすめ