松竹は31日、5月末で閉館としていた大阪松竹座について、大阪府、大阪市と協議を重ねて存続させる方向で結論が出たと発表した。

 閉館まで2か月に迫り、土壇場で予定変更を発表した。

同社は「大阪松竹座は平成9年(1997年)に中座の後継劇場として新開場し、『道頓堀五座』の流れをくむ、皆さまに広く親しまれる多彩な芸能の発信拠点としての役割を務めて参りました」と存在意義を強調。その上で「大阪府・大阪市との対話を重ね、今まで果たしてきた役割の歴史は何らかの手立てを尽くして継続していくべきとの結論に至りました」と経緯を説明した。

 今後については「道頓堀の培ってきた歴史を未来へ繋ぐべく、新たな文化芸能の発信拠点の実現に向けて社を挙げて全力で取り組んで参ります」と決意表明。老朽化した設備の整備など課題があり、「周辺環境の変化も著しく、各方面との調整や協議には相応の期間が必要となります」としている。大阪松竹座に関して、上方歌舞伎の伝統を継承する片岡仁左衛門らが存続を希望する情報発信を積極的に行っていた。

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