◆JERAセ・リーグ 中日―巨人(31日・バンテリンドーム)

 スタンドの大歓声に押されるように、打球は飛距離を伸ばした。メジャー通算164発を誇る中日の新助っ人、サノーが来日1号の先制ソロを放った。

 2回1死。巨人・ウィットリーの変化球を完璧に捉えた。力感のないスイングから放たれた打球は、オレンジ色に染まる左翼席に消えた。今季チーム1号で来日初安打を飾り、「日本に来て、一本が出てホッとした」と安ど。ドラミング(胸をたたく行動)をまねたゴリラパフォーマンスでナインの祝福に応えた。

 オープン戦では、12球団トップの4本塁打をマークしたが、6番を任された開幕カードの3連戦では11打数無安打と鳴りを潜めた。休養日だった30日には、松中打撃統括コーチに志願して休日返上で打ち込んだ。力んで、体で振りにいっていたスイングを修正。「感じは良くなった」と手応えを示していた通り、結果につなげた。

 体重は126キロ。シーズンを戦うため、キャンプ期間中は大好物のラーメンの量を減らして、減量にも励んだ。オープン戦の4本塁打のうち3本がバンテリンDと、好相性のホーム開幕戦でファンに届けた放物線。

竜党の期待とともに、新助っ人の1年目シーズンがようやく幕を開けた。(森下 知玲)

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